私にも気持ちいいこと教えて下さい-6
「こ、これでいいのかな?」
「うにゃ………… ブラなんて飾りのようなものれす…………」
「い、いやいやっ それは駄目でしょ」
「エロい人にはそれがわかりゃんのれす…………」
何かひとりぶつぶつそんな事を呟きながらほくそ笑む雫。
確か秋子さんを見てると、こう左右の肉を寄せ集めていた気が…………
「にゃっ………… ぬ、主様っ くしゅぐったいれす…………」
「ご、ごめんっ すぐ終わるからっ…………」
なんとかブラをつけ終えた僕は制服を着せ、
問題のスカートを手に取った。
(さすがにズボンを脱がすのは………… 抵抗があるなぁ…………)
そんな事を考える僕の気などつゆ知らず、
雫は大きなあくびをしながら、もぞもぞとひとりズボンを下ろしはじめた。
「あ、良かった………… 自分で脱いでくれたんだね…………」
「むにゃ…………」
「って雫ちゃんっ!!! パンツは脱がなくていいからっ!」
「はうっ…… れも汗かいてるからぁ…………」
「き、今日は我慢しよう? ね?」
「にゃっ………… うにゅぅ…………」
僕は慌ててずり下がった下着を勢い任せにあげると、
なしくずしに雫の足を掴んでは、そのままスカートを履かせた。
「ふぅ………… やれやれだよ…………」
「んにゃ………… れは行ってきましゅ…………」
「ま、待って待って! まだ髪がボサボサじゃないかっ」
「かみ? こんらの別に気にしないれす…………」
「駄目だったらっ! 女の子なんだからっ!!!」
僕は雫の髪をそっとブラシで解きほぐすと、
思いのほか気持ち良かったのか、雫の顔に笑顔がほころびはじめた。
「にゃ………… 雫………… 主様にブラッシングされてます…………」
「はいはい………… もう少しだからじっとしててね?」
まったく、世話が焼けると言うかほっとけないと言うか……
ちょっと甘やかしすぎな気もするけれど、
もし僕に妹がいればこんな感じなんだろうなと妙な想像してしまう。
「はい、出来たよ! さ、急いで出掛けよう?」
僕は雫の背中を軽く押しながら部屋を後にすると、
まるで幼子を送り出すかのように、手を引き玄関先へと歩んでいった。
「大丈夫? ちゃんともう起きてる?」
「はい主様っ 雫は大変満足しております!!!」
「まったく………… どっちが主様なんだか…………」
「へへ…… 途中から目が冷めてましたが………… つい甘えてしまいました」
なんて事を言いながら照れ笑いする雫。
命令されるのが好きなのは性癖なので仕方無い事だけど、
たまにはこうして甘えるのも悪く無いと思えたのだろうか?
「全然構わないよ? 僕に出来る事ならなんだってしてあげるからさ…………
いつでも何でも甘えたい時は僕のところにおいで?」
「は、はいっ………… その………… い、痛み入ります…………」
そういうと突然、顔を真っ赤にしてうつむく雫。
今日は雪菜さんといい美咲さんといい、みんなどうしたんだろう?