私にも気持ちいいこと教えて下さい-34
「落ち着いた?」
「は、はい………… まだ少しぼーっとしてますけど…………」
「さっきのが絶頂───オーガズムってヤツだよ?」
「オーガズム…………」
「俗に言われる『イク』ってヤツだね…………」
その言葉を聞くや風音はすべてを理解したのか、
突然、頬を赤らめ両手で顔を隠した。
「や、やだっ………… 急に恥ずかしくなってきちゃった…………」
「あはは、いまさら顔を隠しても………… 色々見えちゃってるよ?」
僕が軽く指で乳首を弾いてやると、
敏感になっているのか、甘い吐息と共にとても色気ある嬌声が部屋中に響き渡った。
「も、もうっ………… 遠藤さんのエッチ…………」
「えぇ? 今の風音ちゃんに言われたくないなぁ…………」
「やだっ し、知らないっ」
恥ずかしそうにまた顔を隠すその仕草は、
さっきまであんなにも乱れていた子とはまるで別人に見える。
「随分と時間がかかっちゃったけど………… もう何の説明もいらないよね?」
その言葉に風音は黙ってコクリと頷いた。
「自分で自分を慰める事に、誰に何を言われる筋合いも無いんだからさ…………
これからは我慢なんてせずに、定期的に欲求を解放してあげるんだよ?」
風音は相変わらず黙ったまま、
けれど恥ずかしそうに何度も首を縦に振っていた。
「え、遠藤さん…… あのね?」
「うん?」
「こういう事は………… その…… 何度してもいいのかな?」
「一日にって事? そりゃ体力が続く限りは何度でも…………」
「へ、へぇ………… そ、そうなんだ…………」
「何? まだ物足りないのかな?」
「ち、違いますっ その………… い、一応知っておいて損は無いかと…………」
風音はまた頬を赤らめるも、その顔はさっきまでの幼い少女とは明らかに異なり、
すっきりとどこか垢抜けたような、ひとりの女の顔になっているようにさえ思えた。