第二部 超能力者-3
大室はしぶとく立ち上がり、再び二人に立ちはだかる。
そしてポケットから拳銃を取り出し、二人に向ける。
「死ね…。」
神奈は無言のまま大室に人差し指をゆっくりと向ける。
彼女は目を見開き、大室を捉えていた。
そして彼女の腕は完全に伸び切り、人差し指は大室に向いていた。
大室は彼女に拳銃を発射する。
神奈も人差し指から半透明な光線(超能力)を発射する。
その光線は大室の撃った銃弾を突き抜け、破壊し、そのまま大室の頭を突き抜け、その後ろの壁に直撃する。
次の瞬間、大室の穴の空いた額から大量の血が吹き出て、辺りに血をばら撒く。
彼は倒れて、完全に死亡する。
彼の頭からは大量の赤い血が流れていた。
神奈は腕を下ろす。
真十は動揺していた。