〈冷笑〉-4
『何でそんな事を聞く?って上層部には怒られたよ。でも君の心配事が消えるなら安いもんだ』
「す、すいません!私…私のせいで八代さんに御迷惑を……」
前にも八代は上層部に噛み付き、かなり嫌な目で見られているのを聞いていた。しかも特殊処理班は秘中の秘であり、下手に詮索などして秘密に触れでもしたら、不慮の事故か事件性皆無の自殺として“処理”されてしまうだろう。
瑠璃子は自分の行為で八代に要らぬ迷惑を掛けてしまったと後悔し、何度も頭を下げて詫びた。
『……なあに、可愛い教え子が悲しい顔をしてるんだ。少しくらい良いトコ見せないとな』
優しい言葉に瑠璃子の涙腺は緩み、ポロポロと涙が零れた。
美津紀と文乃が消え、直ぐに麻里子までもが消えた。
その言い知れない恐怖感は春奈との会話では癒せず、一人で怯えていたのだ。
麻里子が頼る恐持ての刑事……瑠璃子は八代を頼れる存在以上に、特別な感情を前から抱いていた……。
決して媚びず、実直な刑事。
厳しい言葉の裏には必ず優しさがあり、その秘めた包容力に瑠璃子はいつしか惹かれていった。
それは同年代の男性には望むべくも無い圧倒的な魅力であった。
「八代さん……私……ごめんなさい……」
二人きりの空間……麻里子の無事を知れた時、瑠璃子の感情は収まる事を忘れた……自立した二人の男女が、互いを求めるのは罪などではない……。
今夜もあの日と同じく、八代も瑠璃子も仕事を終えたプライベートな時間を共有している。
何も二人を拘束する物は無い。
また今日も、黒塗りの車は煌びやかな建物の地下へと消えていった……。
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二人はホテルの一室で、全裸になって戯れていた。
八代は体育座りのようにベッドに座り、その開脚した股間の隙間には、瑠璃子の上半身が潜っている。
丸々とした白い尻を突き上げ、しっかりと八代の肉棒を握る……その可憐な唇は、筋肉の塊のような熱い肉棒に破廉恥な接吻を与えた。
「ふ…んん……あむ……」
鍛え上げられた八代の肉体は鋼のようで、そのイチモツでさえ頼もしくて堪らない。
瑠璃子は唇で、舌で、思いの丈を伝え、それを止めようともしない。
八代もまた瑠璃子の想いを汲んで、撓わに実った胸肉を両の手で掬い上げた。
「だ、駄目……触られたら上手く出来ない……」
八代の愛撫に瑠璃子は尻を左右に振り、はしたない媚態を晒して悶えた。
小さめな桃色の乳輪から、大きく膨れてしまった乳首が飛び出ると、八代は器用に指を動かして尻の振り幅を大きくさせた。