投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

生徒会!!!
【学園物 官能小説】

生徒会!!!の最初へ 生徒会!!! 33 生徒会!!! 35 生徒会!!!の最後へ

生徒会合宿(前編)-4

先輩と一緒になれないのは惜しいが、別に今生の別れってわけでもあるまいし、と割りきり、俺は杏ちゃんから荷物を預かろうと手を出した。
「……男子だけでは危険です。私たちのバッグを漁るかもしれませんし」
「漁らないって」と俺。
「右に同じ」と前田。
「なるほど。その考えはなかった」と会長。
「特に大神先輩と会長が危ないです。買い物なんて二人いれば充分足りますよね?だから私も荷物持ちやりますね」
杏ちゃんは橘から無理矢理ふたつのキャリーバッグを奪い取り、片方を俺に押しつけてきた。
「銀河と橘がそれでいいなら、俺は構わない」
「私は別にいいけど……」
先輩は何やらふてくされたかのようにそっぽを向いている。
「ウルフは我のサー●ァント。マスターである我の近くにいるのが道理!」
「道理じゃないです意味不明です。前々から思ってましたけど、いい加減その安定しないキャラ設定をどうにかできないんですか?神だとか魔術師だとか能力保有者だとか、もうメチャクチャですよ?」
「理解できぬとは愚かな……我は神でもあり、魔術師でもあり、能力者でもある。少し考えればわかることだ」
いやわからないから普通は。ってか論点ズレてる。
「会長。杏も食材選びぐらいできます。なので私がテント係りに入り、杏が橘たちと一緒になれば、丸くおさまりますよ」
「わかった。ならそれでいいだろう」


   ***


そんなわけで俺は、杏ちゃんと橘のない胸コンビに挟まれて買い物をすることになった。
左側に杏ちゃん。俺の腕を抱き、ない胸を押し当ててくる。
右側に橘。俺と手を繋ぎ、杏ちゃんのことを睨んでいる。
「なぁ橘。間違ってたら恥ずかしいんだけど、橘って俺のこと好きなの?」
「す、好きというか、この世に生を受けたときからの宿命なのだ」
つまり好きってことだろ。そうだったのか……まったく気付かなかった。
「楓ちゃんにいいことを教えてあげます。ここだけの話ですけど、私はもう先輩に女にされちゃいましたよ」
「ちょっ!?」
杏ちゃんの爆弾発言。それは他言無用のはずだろ!
「なん……だと」
「私のためなら死んでくれるとも言ってくれました」
そんなこと言った憶えはない!
「ウルフ、お前……」
橘が本当なのかと目線で訊いてくる。
「あ、ああ」


生徒会!!!の最初へ 生徒会!!! 33 生徒会!!! 35 生徒会!!!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前