鮑の間 佐代の番-2
忠のキスから逃れた佐代が拒絶の声を出したが、エロ女と絶倫男の常識では、『やめて』は『もっと』と直訳されるので逆効果だった。忠はさらに佐代の唇を奪い、股間の力が抜けるように佐代の体を撫でまわした。
「新司さんも遠慮しなくていいわよ。恵子ちゃんには内緒にしとくから。ちょっとくらいハメちゃいなさいよ」
「い、いいんですか」
新司は嬉しそうな顔をして佐代の体に手を伸ばした。
新司も参加したことで3対1となり、抵抗しようとする佐代の力は3人の前では無力だった。
「やだやだ!やめてー!、ああん、あっ!ダ、ダメー!」
佐代は体中に刺激を受けながら、いつの間にか着物ははぎ取られて全裸にされていた。コリコリに硬くなった乳首を美弥子に弄ばれて吸われた。忠が足首を持って力任せに開かせた股間に新司の舌が這う。
エロいことが大好きな3人の執拗な責めに、やがて佐代の声のトーンも変化がしてきた。
「ああん、ダ、ダメよお、ああん、あっ、あっ、あっ」
「おお、佐代ちゃんのお汁が溢れてきたぞ」
新司はそう言って、ジュルジュルとワザと音を立てながら佐代の愛液を啜った。
「いやあん、ああん、ああん」
佐代の抵抗する力はすっかり抜けきっていた。もう忠が力を入れてなくても佐代は自分から大股を開いていた。
「ああん、佐代ちゃんたらエッチな顔ね。気持ちいいの」
美弥子が佐代の両乳首をクリクリと弄りながら聞いた。
「あっ、いや、いや、ああん、いやあん、ああん」
言葉とは裏腹に佐代の顔には恍惚の表情が浮かぶ。
「あら、気持ちいいって言わないのね」
期待した淫らな言葉が返って来なかったので、美弥子は佐代に少しイジワルしたくなった。
「気持ちよくないなら止めましょうね。新司さんストップ」
その美弥子の言葉で、佐代の希望の通りに3人は一斉に刺激を止めた。
何らかの理由で乱交を回避したい佐代には今が逃げるチャンスだった。しかし、佐代は突然止まった刺激に驚いた表情を浮かべたが、3人から逃げようとはしなかった。
「いや―――!いやよおおお!」
その佐代の言葉は、今までと全く同じ内容だったが、そのトーンはさっきまでの恍惚な表情を浮かべながらの甘いトーンでは無く、必至さが出ていた。
「いやだったから止めたんじゃない」
美弥子がニヤニヤしながら言った。
「いや―――!止めちゃいや―――!」
悲愴な顔をしながら佐代は自ら続きを求めた。一旦スイッチの入った佐代の女体は鎮まることは無くて、理性より肉欲が上回った結果だった。
「あらやだ、いやじゃなかったの?どうして欲しいの?」