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生徒会!!!
【学園物 官能小説】

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秘密と偽物-3

「え、もしかして……」
「うん。にぇへへへへ、恋人になっちゃった」
我が姉ながらニヤケ顔が気持ち悪い。大神先輩に見せたら嫌われるんじゃ……と心配になるほどに。
「おめでとう!やったねお姉ちゃん!四年間想い続けてきた甲斐あったね!」
「うんうんにぇへへ。偽物だけどねにぇへへ」
「……うん?」
今何かおかしな単語が聞こえなかった?空耳?
「お姉ちゃん、今なんて?」
「だから偽物の恋人だってにぇへへ」
「に、せ、も……の?」
恋人のフリを頼まれたとか?じゃあどうしてこんなにお姉ちゃんはニヤケてるの?
「お姉ちゃん落ち着いて!偽物ってどういうこと?」
「にぇへへ……じゅるり。翔太くんに『好きです愛してますラブリーです。偽物でもいいので付き合ってください』って言われたんだけど、恥ずかしいから『偽物でいいならなってあげる』って」
大神先輩よくやった!でも私のお姉ちゃんが超絶照れ屋でごめんなさい!
「ちょっとでかけてくる」
「うん。シャワー浴びなきゃにぇへへ」
お姉ちゃんがシャワーを浴びに行ったので、その隙にお姉ちゃんの部屋にある日記帳を持ち出す。
「ごめんねお姉ちゃん。ちょっと借りるね」


   ***


『お兄ちゃん、カフェにきてもらえますか?』
杏ちゃんからそんな内容のメールをもらい、マンション一階にあるカフェへと向かった。
カフェといっても営業しているわけではない。これは今が夜十一時だからという理由ではなく、元々営業していないのだ。厨房すらなく入り口に『カフェ』と書いてあるだけで、マンションの住人は主に憩いの場として使っている。
「こんな時間にごめんなさい」
ぺこりと軽く頭を下げる杏ちゃんは、なぜか黒い本を抱えていた。
「それはいいけど、何か大事な話?」
「まずは、おめでとうございます。お姉ちゃんと恋人になれたんですね」
「ま、まぁ」
改めて恋人って言われると恥ずかしいな。
「でもごめんなさい。お姉ちゃんが『偽物ならなる』なんて言ったのは、ホントは照れ隠しなんですよ?」
「照れ隠し?」
「はい。お姉ちゃんはお兄ちゃんのこと、四年も前から好きだったんですから」
「え……」
その言葉に俺は唖然とする。
先輩が俺のことを好きだった?四年も前に?って俺が先輩と初めて会ったの、去年の春だぞ?
「これ、見てください」
俺は杏ちゃんが持っていた黒い本を受け取る。
「お姉ちゃんの日記帳です」


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