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生徒会!!!
【学園物 官能小説】

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忘れ物-5

いかにもチャラそうな感じで話しかけてきたのはチャラ峰チャラ男……というのは冗談で、同じ生徒会役員の近衛 竜也(このえ・りゅうや)。彼がどういう人物かというと……そのままなんだが、チャラい。
「ところでぇ、先輩って銀河先輩に告ったりとかってしないんすかぁ?」
「こっ、ど、どうして?」
近衛には俺が銀河先輩のことを好きだと言った憶えはない。
「あっれ?いつも銀河先輩の胸見てるんで、てっきりそうなんだと思ったんすけどぉ」
「なっ!?」
俺がいつも、先輩の胸を見ている……だと!?それただの変態じゃないか!俺の先輩に対する気持ちはそんないやらしいものじゃなくて、そりゃ胸揉みたいとか思ったことはあるけどそんなんじゃなくて、ただ純粋に好きなんだぁぁぁ!と心の中で叫んでみる。
「じゃあ、俺が食っちゃってもいいすかぁ?」
「あ?」
「ぶっちゃけぇ、今まで同い年か年下ばっかでぇ、たまには年上もいいかなみたいな?」
「みたいなじゃねぇよ。先輩は誰にも渡さないぞ」
「やっぱ好きなんじゃないすかぁ、ならやめときますわ。めんどいのキライなんで」
そう言い生徒会室の扉を開けて中に入っていく近衛。
「あっ」
中にいた銀河先輩と目があった。
今の会話聞かれてないよな……聞かれてたら最悪だ。
「ようやくきたかウルフ。これからブリーフィングを始める。さっさと席につけ」
などと命令口調で言いやがったのは生徒会長――の指定席に座っている中二病の橘。
「あれ?会長はまだなんですか?」
先輩に聞くと先輩は俺から目をそらし、答えてはくれなかった。やっぱさっきの会話聞かれてた?
「どうやら三条先輩は保健室で寝込んでるらしい」
先輩の代わりに前田が答えてくれる。
「風邪かなんか?」
「そこまではわかんねぇ。銀河先輩は知ってるんですかね?」
「い、いや……」
前田の質問には答えた……俺、嫌われてる?
「そうだ。先輩、杏ちゃんから先輩の分のお弁当――」
そう言いつつ布袋から弁当箱を取り出し、弁当箱がひとつしかないことに気づく。大きい弁当箱なので、恐らくこれに二人分入って……え?
「あれ?」
よく見ると箸も一人分しかない。どうなってるんだ?入れ忘れたのか?
「す、座れば?」
「あ、はい。そうですね」
先輩に促されたので先輩の隣に座る。


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