少女の蜜液-6
「もう、もう許して!ああっっ、あっっ、あっっっ!」
紗綾のひらききった両脚は、つったようにピクピクとふるえていた。黒いハイソックスに包まれた爪先が内側に向いているのは、お腹に力を入れているからだろう。
少女はまぶたをひらいて、大粒の涙をポロポロ流していた。
(許してやるか)
勝雅は遠隔ローターの操作パネルをOFFにした。
「さーちゃん、苦しかったかい?」
「お父さん…わたし…」
「どうした?」
「舌を噛んで死にたい……」
「そんなこと言うもんじゃない」
勝雅はベッドに上がって、紗綾の両手を拘束していた手錠を外した。
茫然自失といった表情をしていた。瞳にはまだ涙が溜まっている。
「苦しかったんだね」
勝雅は少女の長い黒髪を撫でた。
「苦しかった…」
「そうか…でも、大人になるための階段を一歩上がった……」
勝雅は、紗綾の乱れた黒髪を慈しむように撫でつづけた。
「さーちゃん、儂とセックスを体験してみないか」
「いや、いやです」
「そんなこと言わないで。儂は、さーちゃんが大好きなんだ。もっと愛したい」
勝雅は唇を紗綾の唇に近づけていった。
「キスしよう。いいだろう」
唇と唇が重なった。無我夢中で少女の唇を吸った。
紗綾は目を瞑って、唇を奪われている感触を、記憶の襞に染み込ませているのか?
それは思い込みかもしれないが…。
「さーちゃん、切ないよ。もっともっと、さーちゃんを愛したい」
「でも……」
「さーちゃん、お豆ちゃんに当たっているローター取ってあげる」
勝雅は、少女のスカートを捲り上げて、ピンク色の生理パンティーを下げようとした。
「さーちゃん、腰を浮かせて」
紗綾は素直に従った。