竹中君とのデートA-3
(竹中君と一生離れられない)
「紗綾さんは右と左、どっちが感じるの?」
左の乳房を搾りながら訊いてきた。
「わからない……あ…あ…」
「おっぱい、何カップ? 教えて」
「知らない…あ…あン」
「嘘つきだなあ。いじめちゃおぅ」
ブラウス越しに右の乳首を探り当てられた。摘まれ、揉まれる。
「あっッ、いや、やめてぇ」
紗綾は胸をそらせた。乳首からビリッと電流が生まれ、陰核にまでビーンと伝わったのだ。
「ブラを外して調べていい?」
「いやっ……Dカップ……あ、……ン」
(アソコが熱くなってきた……どうしよう)
竹中の指の動きは徐々に激しくなった。
(おっぱいじかに愛撫されたい)
言葉にはできなかった。
「感じてくれている。嬉しい……。ブラのなかに指を、指を、ね、いいでしょう?」
紗綾は快感にまみれながらも、竹中の問いかけに答えることを躊躇った。
ふいに、竹中の指の動きが止まった。
夢追いかけて走って♪
転んだ日の跡のささくれ〜♪
どこからか歌が聞こえてきた。優しげなフォーク調の歌だが、声は野太い中年男の声だ。足音も聞こえた。ヒタヒタと迫り来るのがわかった。
紗綾は瞼をひらき、薄い闇に向かって目を凝らす。
「君たち、何してるの?」
真っ黒な顔をした男が現れた。目がなかった。紗綾は思わず悲鳴を上げた。
「驚かせてすまん。怪しいモンじゃないんだ」
男の顔の中にくっきりと目が浮かぶ。
(サングラスしてたのか。びっくりしたぁ)
精悍な顔つきの男だった。険しい目をしている。
(レイプ魔だったらどうしよう…)
「君ら、高校生か?」
「はい、そうです」
竹中が答える。うわずっていた。