竹中君とのデートA-2
「お尻、大きいね。ああ、素敵だ〜」
双臀を撫で回していた手は動きを変化させた。指でお尻のあわいを弄ってきたのだ。
「いやっッ」
おののきがサーモンピンクの肉襞にまで伝わった。
(スカートの上から谷間に触れられただけで、こんなに…)
「やめて」
「谷間も感じる筈だよ。じかにさわりたい」
「もういやっ!」
紗綾は竹中の胸を突いた。ふたりのからだは離れた。
「どうして?」
竹中は拗ねた。
「恥ずかしいもの…」
紗綾は睨む。
「恐い顔しないで。本で読んだんだ。ウンチ出るところも性感帯だって書いてあったから、喜ぶかなって思った…」
「そんな本ばかり読んでいるのね」
竹中はしょんぼりと俯いた。
「読んでいる…。好きな人ができたら、愛撫で喜ばせたいから、勉強してる…。紗綾さん」
「はい?」
「僕のこと嫌いになったんだったら、もう会わないようにするから…」
「竹中君…」
竹中は顔を上げた。
「信じてほしいんだ。君の嫌がることは絶対にしない。信じてほしい」
「わかった。信じる」
(誠実な人なんだわ)
「ありがとう…。今日は胸だけ…」
「えっ?」
「おっぱいだけ揉ませて」
(まだしたいんだ。困った人…)
何も言えなかった。紗綾は自分の頬に触れた。愛撫された感触を思いだすかのように―。
「嫌だったら帰っていいよ。あっ、スクールバッグ忘れないようにね。もし、してほしかったら、してっと言って…」
竹中は目を閉じた。祈るような表情だ。
「して…」
かすれた声になった。竹中は目を開けて、顔をほころばせた。
「座ろう…」
「ええ…」
スカートがシワにならないように気をつけながらベンチに腰掛けた。目を瞑る。脚を閉じ合わせた。
「ああ……ン」
竹中は、左の乳房をムギュッと握ってきた。搾るように揉まれる。
「あ……ああ……ン」
「すごく柔らかいよ。おっきいね」
耳たぶに唇を寄せながら囁いてきた。
「恥ずかしいの…」
(声がビブラートしてるわ)
「恥ずかしくない。素敵だ」