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爛熟女子寮
【学園物 官能小説】

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爛熟女子寮(2)-2

「なんで他の時間じゃいけないの?そんな規則変よ。勝手よ」
「管理人さんに言ってみようかしら」
「まずいわ。目をつけられたら大変よ。下條さんって、ボスらしいわよ」
玲奈の言葉に3人は口を噤んだ。
「ボス?」
声をひそめると玲奈も顔を寄せてきた。
 知り合ったピアノ科の子から聞いた話だという。おそらく一番年長だろうから一目置かれるのは当然だろうけど、それだけではないらしい。

「どういうこと?」
私たちが迫るように注目したものだから、彼女、うろたえてしまって、
「よくは知らないのよ」
「どこまで知ってるの?」
「どこまでって…」
なかなか喋ろうとしない。顔を赤らめて困惑した様子だった。言いづらかったのだ。

 聞いた話というのは、下條さんがレズだということだった。
「へえ…」
全員、顔を見合わせたまま言葉がなかった。
 私は改めて美和子の体を思い出していた。全体の肉付きはいい方で、どっしりした大人の雰囲気を持っている。5つも年上なのだから当然ではあるけれど、胸の張りといい、スタイルといい、
(男にもてると思うけど…)
自分なりに勝手な想像をして、ふと疑問が湧いた。
(ボスとレズって、どんな関係があるの?)

玲奈はさらにためらいながら言い淀んで、
「逆らうと、襲われるんだって」
「襲われる?」
「犯されちゃうんだって」
「どうやって?」
絵理が口を挟んだ。
「女なのに犯すの?」
「知らないわ、そこまで。それに、彼氏が暴力団なんだって。下條さんの股の付け根に刺青があるらしいわ」
「レズなのに彼氏がいるの?」
私はちょっとからかう調子で訊いた。
「もう、知らないわよ。聞いただけだもの」
玲奈は昂奮気味に口を尖らせた。

 結局何もわからなくて、先輩の言う通りに取りあえずはしておこうということになった。
「4人一緒なんだから大丈夫よ」
「あたし、合気道習ってたの」
サリーが妙な手さばきを見せたけれど、みんな不安そうな顔をしていた。

 本当のことかどうか分からないのだから無理もないけど、きっと誰かが流した噂にちがいないと私は思っていた。だが、そう思いながらも不安は過って、心はざわめいている。なにしろその『ボス』と今夜お風呂に入るのである。しかも彼女のパートはホルン。一年間何かと接触が多くなるだろう。私の気持ちは重く、憂鬱になった。


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