32 海底からの迎え *性・残虐注意-2
折れそうな細い足なのに、信じられない力でマウリの自由を奪い、少女は無邪気に高笑いする。
苦痛と屈辱と恐怖に喘ぎながら、マウリは必死で言いたてた。
「リ、リザードマンの制御は……ぐぅっ……俺にしか……」
「トカゲを操るくらい、とっくの昔にできるわよ。ちょっと面白そうな調合法ってだけ。しかも薬を造ったのはアンタじゃないでしょ?アンタは単なる被験者じゃない」
「う、うぐっ……」
単なる被験者……その通りだった。
あの薬をマウリは造れない。
仕上げに魔力を注ぐだけで、調合の細かい調整法は理解できなかった。
薬師と揉めたのもそれが原因だ。
薬の調合は簡単に見え、大変な作業に見合うだけの時間と金をくれと主張する薬師をクビにしたのだ。 その後、他の薬師を何人か雇ったが、誰も続きをつくれなかった。調合は思っていたよりはるかに技術を要すると初めて知らされた。
軽々と出来ていたのは、あの薬師だからこそ。
薬師や魔法使い、錬金術師を何人も誘い、無理と言われた改良を唯一できたのがヨランだった。
紫の唇が、満面の笑みを浮べる。
「つまり、アンタの頭の中身はね、海底城にとって何の価値もないの。カスよ。カ・ス❤」
「―――っ!!」
激怒の罵声はあげられかった。大きく口を開けた瞬間、蹴りこまれた革靴が前歯をへし折る。
「ただ連れ出しちゃ、色々と騒ぎになって面倒なのよね。ユハ王ってば、外身はキュートなのに、なかなか厳しいし❤だから、死んだことにするわね❤」
のたうつマウリをもう一度踏みつけ、ミュリエルはポケットから注射器を取り出した。
首筋に針が刺され、冷たい液体が恐怖とともに注入されていく。指一本動かせず、そのくせ感覚だけが研ぎ澄まされていく。
「動かせないでしょ?そのちっちゃな心臓を、ショックで止めない効果もあるお薬よ❤痛いのは倍増するけどね❤」
抜き取った注射器をしまい、少女は枷のはまったマウリの手を取り上げた。
パンでも千切るように、あっさりと骨を砕き手首を引きちぎる。
絶叫が牢獄内に反響した。
「あぁん!もっと叫んでいいわよぉ❤結界で誰にも聞えないから❤はぁんっ!」
ミュリエルは頬を紅潮させ、床に転がるマウリの顔上で、立ったまま大きく脚を広げる。
スカートの中で、下着をつけていない陰部がすでに潤い始めていた。
二本の指を秘所にあてがい、ぬらぬら光る肉割れを開いてみせる。
「あっ!あ、ああんっ!みてぇ、アンタの汚い悲鳴で、こんなに濡れちゃったのぉ……」
片手を短いスカートの前へ差し込み、ミュリエルは花弁を指でこねはじめる。
淫靡な濡れ音があふれ、糸を引いて滴る愛液がマウリの顔を汚す。
折られた歯から鼻骨から手首から、耐え難い痛みが全身に火花を散らし、気絶すらできない。
「あっ❤あっ❤もう我慢できなぁい!」
指の間に白っぽく濁り始めた濃い恥蜜を絡ませ、背中を逸らせて狂気の恥女があえぐ。
靴のかかとでマウリの股間をグリグリ踏みにじり、口端から唾液を垂らして物欲しげに腰をくねらせる。
「でもねぇ、さすがにカスの粗チンなんか、イれたくないわぁ❤だからコ・レ❤」
口から泡を吹くマウリに見せ付けるように、ミュリエルは千切り取った手首を自分の秘所にこすりつける。
血まみれのそれへたっぷり愛液をまぶし、恍惚の表情を浮べて膣へ挿入していく。
「はぅんっ!あぁっ!最高!くだらないカスの手で、イっちゃうぅ!」
吐き気のしそうな淫具が、抜き差しのたびに愛液と血の飛沫を降り注ぐ。
しまいにミュリエルはカン高い嬌声とともに、秘所から愛液を盛大に噴出し、ビクビク身体をひきつらせた。
荒い息をつき、蕩けた淫蕩な視線で床の獲物を見下ろす。小さな舌が紫の唇をペロンと舐めた。
「主さまは、最悪は内臓一式残ってれば良いって言うし❤上手くすれば、皮膚とか全部とっても生きてるのよ。ビックリした?人間ってけっこう丈夫なのね〜❤」