投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

はじめての、えっち。
【幼馴染 官能小説】

はじめての、えっち。の最初へ はじめての、えっち。 0 はじめての、えっち。 2 はじめての、えっち。の最後へ

はじめての、えっち。-1

「で? そのまま帰ってきちゃったの?」

「うん……」

「うわー、そりゃ浩紀くんも困っちゃうよ。電話かメールでも、フォローしておいたほうがいいんじゃない?」

「わかってる! でも……恥ずかしいんだもん!」

「あはは、聞いてるこっちのほうが恥ずかしいって! ほらほら、さっさと電話しなさいよ」

 大学の友人である秋絵の部屋で、千春はテーブルの上に突っ伏していた。

 つるつるしたガラス面には、情けない顔の自分が映っている。

 薬指に光るおもちゃの指輪も、涙でぼんやり滲んでしまう。

 せっかく、せっかく良い雰囲気だったのに。

 浩紀だって、すごく頑張ってくれたのに。

 けらけらと笑いながら、携帯電話をぐいぐい押し付けてくる秋絵。

その隣で、千春は数時間前の自分の態度を、心の底から後悔していた。


はじめての、えっち。の最初へ はじめての、えっち。 0 はじめての、えっち。 2 はじめての、えっち。の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前