センタク-1
ガチャン
玄関のドアが閉まる。
亜希は今、知らない男の家に入っている現状に戸惑っていた。
何かとんでもなく悪いことをしてしまってるんじゃないかと、ビクビクしていた。
「あのっ!…やっぱり私、…帰…。」
「悪いんだけど早く入って!」
亜希の発言に被せる様に無職は声を発した。
「玄関先に小学生の女の子がオシッコ漏らしたまま突っ立ってるとこに誰か来たら俺が君を無理矢理連れ込んでいじめてるって思われるでしょ!?」
そう言って無職は亜希の手を掴み中へと引き寄せる。
「あっ!ちょっ…、待っ…」
亜希は手を引かれつつ、何とか急いで靴を脱ぎ、そのまま手を引かれて、その家の脱衣室に連れていかれた。
「さ、パンツ脱いで。」
「えっ!?」
いきなりの男の要求に、亜希は訳がわからない。
(この人変質者なんじゃ…)
そう思い、
(絶対イヤです!)
そう言おうとした瞬間、男は亜希へバスタヲルを渡し、
「そのままじゃ帰れないでしょ。パンツ洗うからそこの洗濯機に入れてシャワー浴びてキレイにしなさい。」