センタク-10
「ウソつかない方がいいよ?」
「ウソじゃないです!ホントに見たことないです!」
「ホントにぃ?じゃあちょっとこれ見てみてよ。亜希ちゃんしてるのにそっくりだから。」
そう言って無職はベッドに近付き、枕元のリモコンを手にして、テレビとDVDデッキの電源を入れる。
早送りすると途中途中で絡みのシーンが流れる。
それを見て亜希は
(えっ!?これってもしかして!?)
そう、初めて見るAVだった。
「ほら、ここ!」
と見せられたシーンは女優のオナニーシーンであった。
無職は亜希とテレビの間にノートパソコンを置き、自分の痴態とAVを見比べさせていた。
初めて見るAVに亜希は釘付けになってしまっていた。
無職はいつの間にか亜希の隣に座っていた。
女優が今度はバイブを取り出すと、無職はいつかの為に買っておいた、ハローミルフィの小さいマッサージ機をスイッチを入れ、亜希の手首を掴むと、それを握らせるのだった。
「えっ!?」
「亜希ちゃん、お兄さんさ、亜希ちゃんあの女優さんと同じようにしてるのに見たいな。この女優さんと同じことしてくれたらさ、写真、消してあげるからさ。」
「む、無理です!」
「無理?」
「はい!」
「絶対に?」
「絶対に無理です!」