なれ初め-7
「ま、とりあえず家に来なさい。この事はもうちょっと話し合ってから報告するかどうか決めてあげるから。君もこんなこと学校とかに知られたくないでしょ?お兄さんも出来ればしたくないし。だからとりあえず家に来なさい。ね?」
物言いは優しげに聞こえるが、その本当の意味は、亜希にはわかるはずもなく、ただ知らない人に着いていっちゃダメということだけが頭をよぎる。
「でも…」
「いいから来なさい。それともオシッコ漏らしたまま家まで帰んの?臭いし恥ずかしいし知り合いに見られちゃったらヤバいよ?シャワー貸してあげるから誰かに見られる前においで。すぐ隣だから。」
そう言われ、亜希はしぶしぶ、さっきの亜依の様に辺りを見回して無職の家…、いや、肉欲の館へと自分の足で進んでいった。