もっといっぱい見て欲しいの-1
「え、遠藤くん………… その…… いま時間大丈夫かな?」
「あ、はい。どうぞ?」
汗ばんだブラウスに生成りのロングスカートをなびかせ、
僕の部屋の入り口で申し訳なさそうにたたずむひとりの少女。
彼女の名前は積木雪菜───私立のお嬢様高校に通う十七歳。
手入れの行き届いた長い黒髪に、透けるような白い肌、
見るからにお嬢様然としたそのたたずまいを見ていると、
ちまたで深窓の令嬢なんて呼ばれているのもまた頷ける。
「あ、あのね…… その…… お願いがあるの」
僕は読みかけの本を閉じ、おもむろに体を起こしあげると、
後ろ手でドアを閉め申し訳なさそうにその場に立ちつくす雪菜へと目をやった。
うつむいたままモジモジと小刻みに身体を揺らすその仕草は、
さながら、子猫が餌をもらうのを待ち焦がれているようにも見える。
「ずっと我慢してたんだけどね………… その、やっぱり体が疼いちゃって…………」
そう言ってゆっくりと僕に近づいては、軽くスカートの裾をつまむと、
足を上げ、そっと恥ずかしそうに僕の右足へと跨るように腰を落とした。
「いつもごめんね? あ、汗臭くないかな?」
「大丈夫ですよ? むしろとても良い匂いがします」
「ホント? 遠藤くんも…… んっ…… 相変わらずすっごく良い匂いがする」
そう言って雪菜は僕の首に手をまわすと、
寄り添うようにその身をもたげては、しばらく黙ってうつむいていた。
見せつけるように開かれた胸元、耳元に吹き掛かる熱い吐息、
窓の外から吹き込む春風と共に、噎せ返りそうな花の香りが僕の鼻腔をつく。
「ほ、ホントごめんね? いつも迷惑かけちゃって…………」
潤んだ瞳で僕を見つめながら、まるで座り心地を気にするように、
何度も腰の位置を移動させては、徐々に息を荒げはじめる雪菜。
長いスカートに隠れてよくは見えないけれど、
僕の太股には雪菜の柔らかな秘部がしきりに押し付けられているのがわかる。
「いいんですよ? 我慢なんてしなくても…………」
その言葉を聞くや、雪菜はまるで待ち望んでいたかのように、
頬を赤らめながらコクリと頷いては、ゆっくりと腰を前後に揺らしはじめた。
「んっ…… ご、ごめんね…… あっ…… ホントに…… いつもごめ…… んっ…」
甘い吐息交じりに何度も謝罪の言葉を繰り返しながらも、
その言動とは裏腹に、徐々に速まる艶めかしい腰使い。
「誰も知らないんでしょうね? 雪菜さんが実はこんないやらしい子だなんて……」
「やっ…… いじわる言わないで………… んっ……」
「みんなの憧れ、深窓の令嬢とまで言われてるあの雪菜さんが…………」
「んんっ………… あっ……」
「自分から男の足に跨って、こんなにも激しく腰を振ってるだなんて……」
「あんっ…… だ、だって………… んんっ…… はぁっ…………」
快楽に顔を歪めながら、もはや普段の淑やかな振る舞いなど気に止める様子も無い雪菜。
その柔らかな秘部を何度も押しあてられた僕の太股は、
すでに熱い蜜で濡れ滴っていた。