真相-7
「そうなんだって」
何だか色々と誤解が解けて気が抜けてしまうカリー。
「もっかい言うぞ?俺が好きなのは、ずうっとお前……っつうかカリオペとカリー」
ゼインの言い方にカリーはきょとんと首を傾げる。
「殺されても良いって思えたのはカリオペだけど、一緒に生きたいって思ったのはカリー……2人が同一人物だなんて……俺って超ラッキー♪」
ゼインは嬉しそうにカリーを抱き直してすりすりする。
「金髪も良かったけど、黒い方が艶やかで良いな♪肌もチョコみたいで旨そうだし……でも、一番綺麗なのはやっぱ赤い眼だ」
並べ立てられる褒め言葉を聞き、カリーはゼインの腕の中でぼっと赤くなった。
「な。こっち見て」
ゼインのお願いにカリーはおずおずと顔を上げる。
蒼いゼインの目と、カリーの赤い目……2つの視線が絡まり、もつれ合った。
「俺さ魔物だけど、お前と一緒に生きたい」
「私も……暗殺者だったけど……ゼインと生きたい」
2人は見つめ合ったままクスリと笑い、ゆっくりと唇を重ねる。
長い長い互いの想いが……やっと届いた。
「お人好し……ですか?」
別の部屋で意識を取り戻したスランにポロは聞く。
彼女はスランの身体を濡れたタオルで拭いている所だ。
「別に〜…そんなんじゃねぇし」
スランはニヤニヤしながら身体を綺麗にしてくれるポロを眺めていた。
可愛い女の子に身体を拭いてもらうのは気分が良い。
「俺はお前らのご主人様に用があんの。まあ、持ちつ持たれつ?」
スランはゼインとポロの元飼い主について色々聞きたい……その代わりにカリー救出に手を貸した。
「そうですか……所で、ここはご自分で拭きますか?」
ポロはスランの身体を拭く手を止めて、下半身の真ん中を指差す。
「舐・め・て♪」
スランはニヤニヤとポロをからかった。
ポロは無表情のままスランをじっと見た後、黙ってタオルでソコを拭く。
ケケケケと笑うスランだったが、ポロの手付きにふと眉を寄せた。
ポロはえらく丹念にソコを拭いている。
「おいおい……冗談だったんだけど?」
拭きながら明らかに扱いているポロの手の動き……嬉しいけど困ったなぁ、とスランは苦笑した。
「貴方が望むなら、喜んでご奉仕します」
ポロはベットに乗ってスランの足の間に身体を滑り込ませる。
「それとも、私の口ではダメですか?」
スランの肉棒を軽く握ったポロは、ソレ越しに上目遣いで伺った。