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幼なじみ
【幼馴染 恋愛小説】

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遠足-1

花子:遠足に行こうと思います

太郎:いってらっしゃい

花子:あんたも行くのよ

太郎:ってか何で遠足なの?デートだろ普通

花子:デートなんてしょっちゅう行くじゃない。 【遠足】だからいいのよ

太郎:一応聞くけど…どう違うの?

花子:おやつがあります

太郎:…で?

花子:お弁当もあるし、高原に行って美味しい空気も吸えます

太郎:普通にピクニックだよね?

花子:遠足です

太郎:二人だよね?

花子:当然

太郎:デートじゃん

花子:デートじゃなく遠足

太郎:こだわる理由が分からない

花子:おやつは32円まで

太郎:ブラックサンダー一本分かよ!

花子:じゃあ53円でいいわよ

太郎:BIGサンダー一本分!値段設定がきめ細かい!

花子:バナナはおやつに入りますか?

太郎:何でお前が聞くの?

花子:バナナがおやつに含まれるかどうかの議論は遠足において必要不可欠な議論であり

太郎:正直ブラックサンダー一本とバナナがあったところで何1つ面白くない

花子:私はあなたのバナナが食べたい

太郎:聞いてない

花子:皮を剥いて食べたい

太郎:余計なお世話だよ!

花子:バナナって腐りかけが美味しいと言います

太郎:言うね。その見極めも難しいけど

花子:太郎のバナナは腐りかけ?

太郎:勝手に腐らせないでくれますか!?

花子:童貞なのにその黒ずんだ色をどう説明するのですか?

太郎:何で俺のち○この色知ってんだよ!

花子:オ○ニーですか?

太郎:うるせぇ!ほっとけ!

花子:自慰?

太郎:言い方変えても同じ!

花子:遠足と言えばやっぱりバスガイド

太郎:は?

花子:私ちょっとバスガイドやるからあんた生徒ね

太郎:いや、何急に始めてんの?

花子:皆さぁん、おはよーございまーす♪

太郎:おはよーございまーす

花子:今日は生憎の曇り空で何だか気分が陰鬱で すね♪

太郎:旅の始まりからやる気失せること言うなよ!

花子:お姉さんはぁ、昨日彼氏にふられちゃって ヤケになってまぁっす♪

太郎:お前のプライベートは聞いてねぇよ!

花子:だから君たちで鬱憤を張らしちゃうぞ♪

太郎:最低な大人だね?!

花子:君たちにはこれから殺し合いをしてもらいまーす

太郎:バトル○ワイヤルかよ!

花子:皆忘れ物ないかなー?

太郎:はーい

花子:本当に〜?

太郎:本当だよ〜

花子:コンドームは持ったかなぁ?

太郎:持ってねぇよ!何で遠足で避妊具持たなきゃならないんだよ!

花子:あら、性病予防にもなるのよ?

太郎:そこはどうでもいいんだよぉぉおお!

花子:はい、じゃあ左手をご覧下さい

太郎:はーい

花子:それはお茶碗を持つ手です

太郎:知ってるよ!景色じゃないの?!

花子:次は右手をご覧下さい

太郎:はーい

花子:その手で昨夜シコシコしたんですね?

太郎:関係ねぇだろ!デリケートなプライベートに踏み込むなよ!

花子:…と、こういった具合に楽しい遠足になること請け合い

太郎:絶対行かねぇ!もう帰れお前!




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