花子宅-1
花子『さぁ上がりなさい』
太郎『偉そうだな随分。お邪魔しまぁす』
花子『大丈夫、今日は親が居ないわ』
太郎『お邪魔しましたぁ』
花子『ちょちょちょ、どういうこと!?(ガシッ)』
太郎『身の危険を感じた』
花子『それは普通こっちのセリフでしょ?』
太郎『普通ならな』
花子『私が普通じゃないみたいじゃない』
太郎『普通じゃないだろ』
花子『もういいから上がりなさいよ』
太郎『あ〜くそぉ…失敗したわぁ』
――玄関を抜けて二階へ――
花子『ここが私の部屋よ』
太郎『来たの二度目だから分かr』
花子『(ガチャ)』
太郎『待て、何故鍵を閉めた』
花子『ふふふ…』
太郎『おい、笑えないからやめろ』
花子『部屋にノコノコ入ってくるなんて…最初からその気だったんだろう?』
太郎『それ男が言うセリフだよね?』
花子『今更待っては聞けない…ぜ?』
太郎『キャラ変わってるキャラ変わってる』
花子『さってと、私シャワー浴びてくるね?』
太郎『浴びる必要無い、ここに居ろ』
花子『え…でも、私汗かいてるし』
太郎『別に困らないからいい』
花子『そっか、どうせこのあと汗かくもんね♪』
太郎『かかないよ?大丈夫?ってか何の用で呼んだんだよ』
花子『新しい下着を買いました』
太郎『はぁ』
花子『これから第二回、花子のランジェリー・ワンマン・ファッションショーを行いたいと思います!』
太郎『第一回はいつやったの?あとタイトル長いけどつづりそれであってる?』
花子『拍手』
太郎『(ぱちぱちぱち)』
花子『ちゃららららら〜ん♪ちゃらららららーんらら〜ん♪(スルスル)』
太郎『ちょっと待て』
花子『何よ』
太郎『何でここで着替えてんの?馬鹿なの?』
花子『ファッションショーって言ってるじゃない』
太郎『それはストリップだろ』
花子『じゃあそれでいいや(スルス…)』
太郎『良くねぇよ!脱ぐの止めろぉ!』
花子『もううるさいなぁ、どうすればいいのよ』
太郎『逆切れ!?いいか、ランジェリーショーなんだよな?』
花子『そうよ』
太郎『全部脱がないといけないわけだ』
花子『そうね』
太郎『お前の下着姿は不本意ながらも毎日のように見せられてる』
花子『何か引っかかるもの言いだけどいいわ、続けて』
太郎『だから何とも思わないが、さすがに全裸はまずい』
花子『勃っちゃう?』
太郎『そうそう、俺のマグナムが黙っちゃいねぇ…違うわ!ってかお前普通に返事してるけど全裸に抵抗ねぇの!?』
花子『マグナムってかアンタのは水鉄砲でしょ、サイズ的に』
太郎『言うなよ落ち込むから』
花子『ごめん』
太郎『………いや、そこじゃねぇから!』
花子『え』
太郎『裸見られるのはきついだろ!』
花子『別に?減るもんじゃないし』
太郎『どこの親父のセリフ!?』
花子『太郎ならいいよ。全部見られても』
太郎『……花子…』
花子『じゃあ脱ぐね…』
太郎『…あ、ああ…』
花子『(スルスル…シュッ…スルル…)』
太郎『…』
花子『(スルスル)…もし…、その気になったら…好きにしていいよ。覚悟は…出来てるから…私…(スルル)』
太郎『…は…花子ゴメン!!(ガバッ)』
花子『キャッ!!(ドサッ)』
太郎『花子…花子ぉ!』
花子『ああ、太郎!嬉しい!やっと…私たちやっと…結ばれるのね!!』
――――――――――――――――――――――――
花子『…という夢をみたのよ』
太郎『長いわ!帰れ!』
完