始まり-1
花子『あ〜暇』
太郎『…』
花子『ちょっとあんたさ、漫画とか読んでないで何かやってよ』
太郎『は?』
花子『一発芸とかものまねとかで私を楽しませてよ』
太郎『何その無茶ぶり。キミお姫様?』
花子『可愛い女の子の要望が聞けないって言うの?』
太郎『可愛いとか自分で言っちゃうんだ』
花子『にゃん♪』
太郎『可愛くないよ?なにその不自然に曲げた手首。腱鞘炎?』
花子『猫よ。萌えるでしょ?男って単純よね』
太郎『猫耳無いから威力半減。ってかお前だから違う意味で破壊力はあるね』
花子『どういう意味よ』
太郎『それより何でお前俺んちにいんの?』
花子『玄関開いてた』
太郎『住居不法侵入で起訴するよ?』
花子『いいじゃない、減るもんじゃ無いし』
太郎『どこのセクハラオヤジのセリフ?あ、おいよせ、押し入れとかあさるな』
花子『お構いなく(ゴソゴソ)』
太郎『構うわ!大体何でそんな事すんだ』
花子『エロ本探してます。趣味ですから(ゴソゴソ)』
太郎『嫌な趣味だなおい!育ち疑うぞ』
花子『ごめんね、帰国子女で(ゴソゴソ)』
太郎『家お隣さんだよね!?昔から!いいからよせって!(グイッ)』
花子『きゃっ!(バタリ)』
太郎『あ、ごめん』
花子『い…いいわよ(ゴニョゴニョ)』
太郎『…は?ごめん、聞こえなかった』
花子『好きに…したら?』
太郎『…何て?』
花子『でもこれだけは言っておくわ!身体を汚されたって心までアナタの好きにさせないんだから!』
太郎『今すぐ帰れ』
完