初めての、大人キス-4
次第にとろけていく意識の中で、無意識に彼の舌を求めていた
『はっ…ぁ…』
息も続かなくなってきたところで
解放された私はうっすらと開けた瞳で彼を見つめた
『ふ、エロい顔』
言いながら私の頬を一撫でした彼は私の耳元に顔を寄せ
囁いた
『期待してたの?やらしいね』
『ひゃぅ…っ』
『?』
『み、耳元いやぁ…』
自分でも驚いた
囁かれた瞬間、身体が跳ねるなんて
『ふぅん…』
恐る恐る視線を向けると、そこには意地悪な笑みを浮かべた亜季が…
嫌な予感
『耳は嫌、ねぇ?こうしたらどうなんのかな』
そう言って私の左の耳朶をくわえる
『ん…っく…やだぁ…駄目』
目を強く瞑って堪えていると耳のくぼみを彼の舌が無遠慮に這う
『はっ…すげぇ反応だな。耳が弱点、と…ずっとやってたらどうなんのかな』
完全に面白がっている彼の顔を両手で抑え
どうにか引き離す
『ほんとに…ハァ…無理なの…』
『くっくっくっ…』
『〜〜〜…馬鹿っ』
軽く頭を叩くと未だ笑いを堪えながら状態を起こす
私も起き上がり
一呼吸おいたどころで彼が口を開く
『この続きは、またな優?』
そこには
お気に入りの玩具を手に入れた少年のような笑みを浮かべた亜季がいた…
―続―