実はね・・・-3
綱紀side
「なんだ?お前、俺がいないと寂しいのか?(笑」
「ちっちがうし‼// 別に、綱紀がいなくても寂しくないですー」
なんだよそれ。
俺らの関係ってそんなものだったのか?
「ふーん・・・。」
俺は
梓奈にあきれ、つい怒っているような口調で梓奈に言いはなたった。
そして、知らん顔をし寝ようとした・・・。
その時だった。
「・・・ごめんね?嘘だよ、嘘。
本当は綱紀に会えて、こうやって話せて、ケンカして、笑って、泣いて。
いっぱいいっぱい、綱紀との思い出が詰まって。」
えっ?あの梓奈が俺のことをそんなふうに?
正直嫌われていると思った。
話さなくなったのは、俺が原因だったってことか?
梓奈に背中を向けたまま、考えた。
俺は周りからの目線を考えて、梓奈が「やめてよ」とか言われて
梓奈が俺のせいで嫌われたら絶対やだ。
だから俺は中学生を境にし、あまり話さなくした。
だからだったんだ・・・こんなに距離が遠かったのは・・・。
そう思ったとき、さらに梓奈が言葉を続けた。
「正直、こうしているのが幸せ。
きっと私1人だと、絶対寂しかった。
・・・って綱紀、寝ちゃった?」
俺、お前の「幸せ」作れたのか?
梓奈はそこまで俺のことを見ていてくれて、考えていてくれたんだ・・・。
「―――・・・梓奈。」
俺は背を向けたまま、赤面になりつつ言った。