最終話 新妻の目覚め-1
最終話 新妻の目覚め
「はあぁ〜……」
深い、ため息を吐く紗希。
夫の裕一は、この所、重要な仕事を任されているらしく、朝早く出社し、帰りも遅くなっていた。
当然、夫婦の夜の営みも減っていた。
「蛇沼さんや、馬淵さんに厭らしいことをされてばかりだし……」
本当は裕一に抱いて欲しかったのだが、仕事が充実している夫に、余計な気を使わせたくなかった。
だからというわけではないが、紗希は、裕一のいない昼間、間男達からの陵辱を受け入れ、自らもその快楽に溺れてしまっていた。
夫の目を盗んでそんなことをしていることに、紗希は、激しい自己嫌悪を感じていた。
「向かいのトモユキさんは、お尻ばっかりだし……こんなこと、いつまでも続けてたら、本当に裕一さんに申し訳ないよ……」
裕一に対して一方的にコンプレックスを感じているトモユキは、紗希のアナルに執着した。
紗希は、まさか自分がアナルセックスなどという変態的行為を経験するとは、思ってもいなかった。
最初は、鈍痛と息苦しさしか感じず、こんなことで悦ぶ人間の気が知れないと思った。
しかし、男達に性感を開発された新妻の肉体は、性に貪欲になっていった。
次第に、アナルを犯されていると、膣奥までが疼くようになっていた。
アナルを犯されながらヴァギナを弄られるときの快感がたまらなくて、自ら尻を振り乱してしまうのだ。
先日は、とうとう、自分からお願いして、自慰に使っているバイブを突っ込まれながら、アナルを攻めてもらった。
何度も、何度もアクメに達し、気を失いそうになるほどだった。
もし、あれが機械的に動く淫具ではなく、本物の男性器だったら……蛇沼や馬淵のモノだったら、どんなことになってしまうのだろう……。
男のモノでヴァギナとアナルを同時に攻められる……そんなことを想像する紗希……
「もうっ!私ったら、何考えてるの」
「いつまでも、こんなこと続けちゃダメ」
「はああぁ……」
紗希は、淫奔な肉体になってしまった自分が恨めしく思い、再び、ため息を吐くのだった。