君と、バレンタイン-2
残って、最後にわたそう
そう考えていたのだけれど、君から私に向けられた言葉は
『帰っていいよ』
女の一人暮らし
心配していってくれたのかもしれない
だけど
突き放された感じがして、なんだか胸が苦しくなった
『わかりました、お疲れ様です』
そう言って、一呼吸おいてから彼を見据えた
『少しだけお時間良いですか?』