海老川優里の最後の笑顔-8
「見なよ優里…。湯島の顔を」
「え…?」
まだ跨がっている湯島の顔を見る。
「フフフ、気分いいでしょ?昔を思い出さない?」
苦痛に歪む顔を見て懐かしい感情が蘇ってくる。しかし今や罪悪感を持つ優里はそれを認めたくはなかった。
「あ…」
異臭を感じる。それは間違いなく自分の屁の匂いだ。
「や、やだ…ごめんなさい…!」
恥ずかしくなり、慌てて立ち上がり小走りに離れる。
「湯島〜、誰のオナラが一番臭かった?」
「ううう…海老川さんの…」
「!?」
優里の顔が真っ赤に染まる。
「やーん!でも優里の、音も凄かったもんね〜。」
「見かけからは想像できないよ、音も匂いも!」
「もう止めてょぅ…」
恥ずかしくて仕方ない。
「フフフ、でも思い出してきたんじゃない?こいつを虐めてスッキリしてたあの頃の気持ちを、さ。私達はもう大人。抱えるストレスもハンパないわ?だからこういうストレス発散もなくっちゃね!」
「そうそう。あとさぁ、1つ気になる事があるのよねー。」
「え?なになに??」
「ほら、湯島のチンコ、あれからどんだけ成長したのかなって!」
「あー、気になる〜!無駄にデカかったもんね〜?もしかして相当立派になってたりして!」
「じゃあさっそく!」
もえと真希は湯島の下半身を無理矢理脱がす。
「や、止めてよ!止めてくれよ!」
「うるさいわよ、湯島!」
女の子の力にもなす統べない湯島に、優里は無意識に思った。
(男のくせに、情けない…)
気持ちがどんどんあの頃に引き戻されて行く。
「頼むよ!止めてくれよ!」
下半身を脱がされ手で股間を隠して怯える。
「ほら、美女がチンコ触ってやるって言ってるのよ!見せなさいよ!」
真希が無理矢理手を退かせる。
「止めてよ〜!!」
しかし丸出しにさせられた。
「え…?な、なに??小さくなった??」
優里も見てしまう。成長どころか中学時代よりも小さくなったような気がする。
「退化したんじゃないの〜?普通退化するかなぁ?ガッカリ〜。」
「しかもモロ被りホーケーじゃん。何これ?ウィンナーみたい!」
「つーか、ビッツ?ポークビッツ!」
「ポークビッツ…フフフ」
優里は思わず笑ってしまった。
「優里〜、久々にいじってあげなよ?良くシコシコして遊んだじゃない!」
「そう言えば湯島君って早いんだったよね…」
いじるとすぐ出てしまい、手にかかると逆上して武史をボコボコに蹴飛ばしていた。
「ほら優里、早漏改善したかどうか試そうよ?」
「う、うん…」
ここが懐かしの母校だからか…どんどんあの頃に引き戻されてる優里だった。