ー出会いと契約ー-7
「何、今の声!?
あれでS!?信じらんない!
しかもMちゃんって何?
あんなチャラそうな人に
虐められんの絶対ヤなんだけど!」
菜緒の怒りは爆発。
それでも
【お相手が見つかりましたので
お繋ぎします】
再びアナウンスが流れる。
『はい…?』
次に繋がったのは
落ち着いた声。
30後半というところだろうか。
『…あの…Sですか?』
『…え!?』
『僕…ハア…今、一人で触ってて
女王様になってハアくれる人ハア…
探してるんです…』
『ご、ごめんなさい
あたしSじゃないです!!』
『え…違うんですか?
Sみたいな声ですけど…』
(どんな声だよ!)
そうツッコミながら
菜緒はまた電話を切り
次の相手を待つことにした。