ー出会いと契約ー-10
『…いやらしい女だな』
『…ッ…』
低い声で罵られ
菜緒は身体が熱く火照るのを感じた。
『50すぎのオジサンでいいなら
奴隷してあげるよ』
『…いーんですか?』
“奴隷にする”
その言葉の世界を
ほとんど知らない菜緒は
単純に嬉しかった。
服従、奴隷、調教、SM…
これから起こる出来事に
胸を高鳴らせ
主人が出来たことに
喜びを感じる彼女
一生逆らえない
暗闇と狂った世界で
生きるしかない
運命(サダメ)だとは知らずに…。。