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双葉さんと葉子ママ
【同性愛♀ 官能小説】

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後編-1

葉子さんと付き合いはじめて、しばらく経ちました。
私は落ち着いてきましたが、まだ通院はしています。
心の奥底に、闇があるのが感じられます。

「私、嬉しいんです、こんなに葉子さんに愛してもらって…
でも、同じくらい怖いんです。
葉子さんが、私から離れていってしまったらと考えると、
身体が震えるくらい恐ろしいんです。

お願いします、葉子さんの血を私の体に入れてください」

「ええっ!?新鮮血輸血ってこと?そんなことをしても何も変わらないのよ?
それに、私は双葉を捨てたりしないよ」
「前の人もそう言って、私のもとを去っていきました。
私、葉子さんとの証が欲しいんです。肉親よりも濃い、本当の血縁になりたいんです。
血の交わりが欲しいんです」

「…輸血そのものはABOとRhの血液型が合えば可能だけれど…」
「お願いします!
私、葉子さんとのつながりが欲しいんです!
確かな物が欲しいんです!!」

「そんな…

…分かった。双葉の気持ちは受け取ったわ。望むようにしてあげる。
でも、型が合わなかったら無理。血液に異常があってもしない。
それはわかってほしい」
「はい」
「検査が必要だから、病院で血液検査を受けましょう」




血液検査の結果は、異常無しでした。
型も適合です。
作業は、誰にも邪魔されないように、ラブホテルで行います。
器具は、葉子さんが職場から持ってきてくれました。

「いい?検査をしても枕元輸血はリスクを伴うの。
そして、私の血液を双葉の体内に入れるだけでなく、同時に双葉のも私の身体に入れる。
私はあなたに対して、それだけの覚悟があるの」

私は涙します。
「はい。私は葉子さんを愛しています。私を捧げます」

葉子さんは、慣れた手つきで準備をします。
「私の動脈から双葉の静脈へ。
双葉の動脈から私の静脈へ。
これを左右の腕で行えば交じり合える。
私たちの体重から時間を割り出してある。

血管迷走神経反射の対策もしてある。
もし、視界がグーって狭くなってきたら教えてね。
それは一時的なものだから、大丈夫。
私は献血慣れしてるから。」

私たちは両腕に針を刺して、ベッドに横になります。
チューブを止めてあったクリップを外すと、血液が移動を始めます。
私は静かに、葉子さんの血液を受け入れます。
体液交換です。
「さぁ、布団をかけて。暖かくしてリラックスしていてね」

私は葉子さんにキスをされ、今まで感じたことの無い、
深い安堵感に全身を包まれます。
妙なる音楽が、どこか高い所から、聴こえてくるようです。
天使だけが、私たちを見守ってくれています。

「葉子さん…私、とても幸せです…」
「愛してるわ、双葉。ずっと一緒よ」
「私達は…これで…ひとつ…」




「ねーねー、美さき。葉子ママと双葉ママは、美さきの前でチューするの?」
「また、ナオさんわー」
「うん、チューするよ。お母さん嬉しそうにしてる…。葉子ママに抱っこされてる…」


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