その7-3
雪乃:課長……課長…(タタタタッ
課長:ふぁ〜あ…(ガサゴソ
雪乃:!!課長っ!!
課長:うわああっ!!(ビク
雪乃:辞めるって…本当ですか!?(ハァハァ
課長:あ、ああ。聞いた?w
雪乃:部長に…(ハァハァ
課長:そっか。うん、辞める
雪乃:駄目です!○×商事の取引はどうするんですか!!課長じゃないと先方の部長は首を縦に振りません!
課長:ははは、大丈夫。そこらへんは雪乃くんでも出来るさ
雪乃:出来ません!それに△○運輸の交渉もありますしそれにそれに
課長:ぜぇんぶ雪乃くんなら出来る。部長も居るんだから心配ないよ
雪乃:出来ません!!!!
課長:おわっ(ビク
雪乃:課長じゃないと…私…(ボロボロ
課長:雪乃くん…
雪乃:…知ってるんです
課長:ん、何を?
雪乃:私が入社して一年目の6月21日、14時38分…42秒だったと思います
課長:こ、細かいね
雪乃:私のミスで会社に大きな打撃を与えました。○○工業への発注ミスで取引先の○×商事の信頼を失いかけたことがありましたよね
課長:…あー、あれかぁ。懐かしいなぁ
雪乃:あの時、課長が動いてくれなければこの会社は大きく傾いてました!
課長:いや、そんな大事でも無かったよ。むしろあれがあったから○×商事の部長と良い関係が保てるようになったんだ。ピンチはチャンスって言うだろう?
雪乃:…それだけじゃありません。その年の9月16日、11時13分2j
課長:うん、秒数までは要らないかな
雪乃:□○コーポレーションとの取引で私が凡ミスして
課長:はいはいはい、ありましたありましたw
雪乃:その時だって
課長:いいかい雪乃くん
雪乃:はい…
課長:上司の仕事は部下の教育と尻拭いだ。当たり前のことなんだ。部下の仕事は上司の期待を超えることだ。だからお尻触っていい?
雪乃:…(ジロリ
課長:あ、はは、笑えなかった?
雪乃:お尻触らせたら、辞めないでくれますか?
課長:それは出来ないwごめんな
雪乃:…やだ……
課長:雪n
雪乃:やだぁああ!(ボロボロ
課長:ちょ、雪乃くん!?
雪乃:辞めないでって言ってるのにぃ!!(ボロボロ
課長:え?ちょ、君そんなだったっけ!?
雪乃:うわぁあああああんっ!!
課長:えー(どうしようこれ)
女B:雪乃〜!!(タタタ
雪乃:…え?(グス…グス
女B:おわ、泣いてる!
雪乃:泣いてませんが?(ピタッ
課長:(スゲー、一瞬で泣きやんだ)
女B:課長、辞めないで済みそうです
課長:……は?
女B:部長を含めてうちの課全員が人事部に乗り込んでストライキ起こしたんで
課長:何やってんの!?すぐやめなさいよ!!
女B:はは、もう遅いです。課長も、雪乃も、皆も辞めないでいいっていう話になりましたからw
課長:いやいやいや、それは今だけだってば
女B:念書も書かせてます、人事部長に
課長:だから何やってんの!?仮に復帰しても俺の立場危ういんですけど!!?そして気まずいんですけど!?
女B:何言ってんですか。私達が付いてますって
課長:いやね、ハッキリ言うけど君ら役職も無いからね?一平社員だからね?
女B:あ、でも条件として課長は平社員になるんだった
課長:マジですか!?飼い殺し!?
女B:雪乃が課長になるのが条件みたいです
雪乃:…へ?
課長:なおさら戻りたくないけど、それ
雪乃:課長が辞めないなら…私はそれでいいし、課長もそれでいい
課長:ちょっと?私の意見はどこかな?探してくれる?
雪乃:(グイ
課長:え、何?離してよ雪乃くん。ロッカー整理終わってないんだから
雪乃:仕事が押してるんです。早く職場に戻りますよ!(カツカツカツ
課長:何で!?ちょ、転ぶ、転んじゃう!
雪乃:私のお尻、触るチャンスが無くなってもいいの?(ボソ
課長:!?…それは…困るなぁ
雪乃:じゃあ行くわよ!渡辺平社員!(カツカツカツ
課長:くそぅ、…分かりましたよっ、雪乃、、課長!
The end