第6話 新たな陵辱者-3
ぶっ壊してやる。お前の順風満帆の人生を。
滅茶苦茶にしてやる。お前が一番大切にしているものを。
その日から、俺は、暇を見つけては、向かいの家を観察するようになった。
アイツにとって一番大切な物。
清楚で控えめで、それでいて、そそる身体を持った女。
新妻が俺の標的になった。
俺だって、いきなり女をレイプなどするほど馬鹿ではない。
俺は企んだ。
アイツの知らない新妻の秘密を握るのだ。
アイツの知らない新妻を俺だけで独占するのだ。
俺は、庭に出てきた新妻を見ながらオナニーした。
籠から洗濯物を取り出すときに屈んだ後ろ姿が最高だった。
スカート越しにもはっきりと分かる尻の形。
俺は、それを犯すことを想像した……。
ある日、いつものように、2階の部屋から観察していると、隣の蛇沼が玄関先に立っていた。
ドアが開き、新妻が出てくる。
何やら押し問答をしているような様子だったが、やがて蛇沼は家の中に入ってしまった。
しかも、気安く新妻の腰に腕を回しながらだ。
まさか、あの清楚な新妻が、あんなブサイクなオヤジなんかと何かあるとは、思わなかった。
しかし、結局、出てきたのは2時間ほど経ってからだった。
その時の蛇沼の顔。
あれは、駅前のソープランドから出てくるのを目撃したときと同じ顔だった。
それから何回か、蛇沼が新妻の家に入って行くのを目にした。
俺は、何度か向かいの家の庭に忍び込んで、二人が何をしているのか確かめようとした。
しかし、カーテンが閉じられ中を覗くことはできなかった。