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最悪のシナリオ
【その他 官能小説】

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最悪のシナリオ-1

路地裏で女を組み伏せ腰を振る男。
女は苦悶の表情を見せず、ただビルとビルの間から見える狭い空を眺めている。
引き裂かれた服、痛々しい痣と鼻から流れる血。

男は精を女の内へと注いだ後、ゆっくりと己が凶器を中から引き抜くと、女の顔に唾を吐きやりその場を後にした。






2025年。
日本は崩壊した。厳密に言えば日本国という名を冠したままに、異国の者達が席巻するようになった。
政府は異国の民達が跋扈し、異国民である方が有利な政策が日々法案として是とされる事になった。
そう、日本は諸外国から【奴隷国家】と呼ばれるようになったのだ。




「いやぁあ!やめて、助けて!」
「嫌がったネ?人権を侵害した罪でお前死刑ネ」


外国人の人権を侵害した者は死刑。
日本人のイノチは外国人のイノチよりも薄っぺらいものになった。


「何だよこの政府!いい加減にしろ!」(カタカタ
バァンッ!
「不当な書き込みは人権侵害だ。君は死刑」
「え?」


インターネットでの書き込みも自由は無くなり、恐怖政治に拍車がかかる。
日本人は生きながらにして死人となっていた。







「…ただいま」

矢倉美絵は漸く自宅へと帰り着くと一言、そう言って風呂場へと向かう。

母は美絵の泥だらけで破れた服、そして痣、傷だらけの姿を横目で見ると「おかえりなさい」と、小さく呟いてテーブルに伏し嗚咽を漏らした。

――日常である。

娘を持つ親は今の日本でこのような姿でも『帰ってこれるだけ』でもマシなのだ。
息子であればただそれだけで――。


木造の、今にも壊れてしまいそうな荒ら屋に日本人は住まわされる。
一部の権利を持った日本人は例外だが、それでも外国人よりも権力を持つことは許されない。それさえも『人権侵害』だからだそうだ。
人権とは何なのだろうか。
そんな事を考えながら美絵は冷たい水を浴びる。ガスさえもまともに通らない。
震える体。水が傷口に沁みる。風呂場の壁板も半ば避けていて、外気の侵入を簡単に許す。


濡れてもいないところへ強引に男をねじ込まれたそこからは、白濁とした液体がドロドロと脚を伝う。
妊娠の心配は無い。
美絵の中絶回数は3回にも及び、最早子を宿すことが出来ない体になっていた。
ただ病気だけが怖かった。

「…ふふ」
美絵は嘲笑する。
おかしな話だ。人間としての尊厳はもう無いのである。死人のような状態で何を望むか。
いっそ病気になって死んだ方が楽である。


母の悲鳴が聞こえた。
「ああ、堪忍!堪忍して下さいませ!」
恐らくまた外国人が侵入してきたのだろう。今更驚きもしない。母はそのまま強姦されているのだろう。悲鳴で察しがつく。
私もこの状態では何も出来ない。このまま座り込んで素直に股を開いていようか。
それでも「抵抗しないのは生意気だ!」と2〜3発殴られるのだろう。ただ抵抗すればもっと痛い思いをするか最悪殺されるので私はやはり前者を選ぶ。
死にたいとは思う。
でも殺されるのは怖い。

私は意気地無しだ。

案の定外国人達は風呂場へと侵入してきた。
123…。
数えるのも馬鹿馬鹿しい。どっちにしても今日は眠れないだろうな。
私は股を大きく開いて秘所を指で開く。

「受け入れます」
「好きに犯して下さい」
「SEX大好きです」

男達はこぞって私に襲い掛かる。

「逃げません」
「どうかもっと」
「痛いのはやめて下さい」
「嘘です、痛いのも好きです」
「穴という穴を埋め尽くして下さい」

玩具のような扱いである。
己の欲を満たすだけの為に私はその犠牲となる。
母の艶やかな声が聞こえる。
母と同様に私も艶やかな声をあげる。


父は五年前――
これが原因で集団リンチに合って無惨にも殺された。
嫁と娘が外国人達に輪姦されているところを目撃し、激昂して殴ったのだ。無謀である。
気付いたら父は頭や手足が引きちぎられて、臓腑がまき散らされていた。
父であったものは、血と肉の塊になった。
それを肴に外国人達は私たち母子の肉で宴を再開した。
従うより無かった。
父のようになりたくない一心で、我々母子は男達に尽くした。

私達は本当に運良く『許された』。
しかし父は『非国民』とされ、街の真ん中に頭を晒された。
私達は『非国民の妻と子』として暮らす事になった。
何故、嫁と子がレイプされて激昂し、殴ることが非国民になるか、私には分からなかった。
でも従うことしか出来なかった。

以来、私の家では当然のように外国人達が来て私達を輪姦する。


「おら!もっと腰を振れ!ガバマン!」
「しゃぶれ!精子こぼすなよ!全部飲め!」
「この淫乱雌豚親子が!」

何だか分からないままに私は指示されることに従い這いつくばって、男性器を貪る。
生暖かく生臭い白濁液を体外と言わず体内にも浴びて、私は気が遠くなる。

「やっぱり日本人は淫乱だな!最高のペットだよ!」
「おらおら!もっと尻出せよ!下品なヤリマン女だろ!」

臀部を叩かれ、髪の毛を引っ張られ、乳房を痛いくらいに握られ、前後の穴を塞がれ。
――意識を失う。






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