二人の明日-6
二本。三本。四本。…五本。
膣内にねじ込まれる指がだんだん増えてゆく。
「志津の膣内(なか)…あったかくて…ヌルヌル! 汚い子袋つかみ出してあげるわ…」
「お願い…します…。ひぐうううっ!!」
ズボンッ!!
拳が完全にめり込むと、さらなる絶叫が上がる。
そして間もなく渾身の力を込めた激しいピストン運動が始まった。
ズコン! ズコン! ズコン! ボコォォッ!!
「う"ぎゃあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッ!!!!」
拳が遂に子宮の内部にまで突き入れられた。
その姿は、まるで尻に空気を吹き込まれた哀れなカエルのようだ。
身体を痙攣させ、白目悶絶し、ヨダレを垂れ流しながら逝きまくる志津。その姿には愛花も美貴もつかさも春香も唖然とした。
夫を裏切り、同性に調教され、被虐の快感に酔いしれる変態人妻…。
これではまさに『第2の沖直見』ではないか。
繰り広げられる痴態にこらえきれなくなった少女たちは抱き合って熱いキスを交わしていた。
女同士の痴虐の夜はまだ始まったばかり。一生忘れられない晩になるはずだ。
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〈エピローグ〉
それから数日後。
ここは都内にあるフレンチカフェ。
薄暗いフロアの奥にあるテーブルの上でワイングラスを傾ける音がした。
食事をしているのは八幡薫と星月女学院の理事長だ。
2人が座るテーブルはVIP席で仕切られており、一般席からは覗けないようになっている。
「おめでとうございます、理事長。すべて上手くいきましたね」
「ええ、まぁ…。そうね」
薫の問いに対して理事長は言葉を濁した。
「剣道部のスターである橘玲の引退、スキャンダルのもみ消しに使った資金、今回の事件で払った代償も大きかったけどね」
「でもこれで学園経営は順調。貴女の地位も安泰です」
「ふふっ…。みんなあなたのおかげよ」
「そしてもうひとつ。笠倉志津への復讐も完了したわけですね」
「え? 何が言いたいの?」
「私、知ってるんですよ…。あなたが笠倉志津に恨みを抱いていたことを…」
薫はフォークで皿の上の料理をもてあそびながら、意味ありげに微笑んだ。
しかし理事長は平然としている。
「一体、何のことかしら?」
「15年前の話ですよ。一時帰国した霧島千景が交通事故にあった時、笠倉志津が男とデートしていた…なんて話を人を介して冴木真樹子に伝えたのはあなたでしょう?」
その言葉を聞いた理事長は、さすがにはっとして顔色を変えたようだった。
「当時剣道部の顧問だったあなたは主将である霧島千景との関係をずっと秘密にしていた。そして別れた後も千景や志津と平然と付き合い、良き師を演じ続けた。しかしその内心では自分から千景を奪った志津を憎んでいた…」
「よく気づいたわね。だって千景は最初、私の所有物だったのよ。それをあの女が横取りするから…」
「あなたと同じように彼女に恨みを抱く冴木真樹子を利用して志津を凌辱して牝奴隷に堕とし、同時にあなたに楯突く学園改革派も粛清する。そして小淵沢代議士の弱みを握り、奴の裏金を引き出す。完璧な計画です」
そこまで聞くと理事長はグラスを置き、ふーっとため息をついた。
「…あなた、そこまでわかってて何故、私に協力してくれたの?」
「最近、探偵稼業も不景気ですから…。私たちが手を組めば、怖いものなしですよ」
「あなたは私が考えていたよりもずっと利口な女ね。いいわ、これからはお互い良きビジネスパートナーとして学園を経営していきましょう」
理事長はそう言いながら薫の手に指を絡ませた。
そしてキス。
くちゅっ。くちゅっ…。
ねちっこい口舌愛撫の後で2つの唇がようやく離れると、ドクロのピアスが垂れ下がる薫の耳元で理事長が囁いた。
「さっき復讐が完了した…って言ったわね? それは少し違うわよ」
「え…。まだ何か…?」
「あの女の罪の償いはこれから始まるのよ。ふふふ…っ」
それから半年ほど後。
ある非合法DVDが闇ルートで大量に出回った。
『淫乱熟女フィストレイプ!! 子宮内凌辱検診』
『マシンバイブで犯して!! ママはメス豚奴隷』
…と題された2枚のDVDは、美熟女をフィスト・巨大ディルドー・マシンバイブ等で凌辱し尽くす超ハードな内容。普通の無修正ムービーでは飽き足らないマニアに大ヒットした。
顔にはモザイクがかけられ巧妙に編集されていたが、そのソースは冴木真樹子の撮影した拷問調教ビデオと検見川美佳のスタジオで隠し撮りされたビデオであることは明白だった。
この時期、星月女学院が大規模な校舎改築を行ったことからも、理事長の差し金であったことは想像に難くない。
数年後、そのDVDの存在が志津本人の知るところとなった。
穴という穴をほじくられて獣のように狂い乱れる浅ましい自分の痴態がこれからもデジタルデータとしてコピーされ、販売され、ネットで配信され続けるのだ。
一度インターネットに流出してしまったデータが消え去ることなどありえない。
自分がこんな形で半永久的な辱めを受けていることを知った志津は激しくショックを受けた。しかしそれを自分の娘に告げる勇気はない。
志津は悩んだ。
しかしそんな苦しみの中でも、自分が恥ずかしい膣穴の奥まで克明に記録され、不特定多数の欲望の対象にされている…と考えただけで股間がびしょびしょに濡れるのを感じていた。
しょせん普段は必死に取り繕っている淫乱なマゾ牝の本性を、世界中に向けてカミングアウトだけのことなのだ。
…そう志津は思い直して、やがて考えるのをやめた。
〈 E N D 〉