夫婦交換-2
土曜日は妻の買い物に付き合い、どんな下着を買ったのか気になりながらも、頑なに見せようとしてくれません。
「あ、そうだ。これ博くんのも買っておいたよ。向井さんの奥さんに気に入ってもらえるかな・・」
普段はトランクスしか履かないんですが、それは真っ黒のピチピチ目のビキニパンツでした。
「そっちの方がね、アレがくっきりしてやらしく見えるんだよ」
向井さんとの実体験から丁寧に俺の下着まで用意してくれていた。
「結局、俺より楽しみにしてるんじゃないのか?そんなに向井さんに抱かれるのが楽しみか?」
ちょっと嫉妬した俺は気になり質問してしまいまいた。
「違うよ。せっかくだから乗り気じゃない態度よりいいかなって」
寂しげな顔をする妻に「ご、ごめん、そうだよな」と素直に謝る。
「ふふっ、でもちょっとは楽しみだよ。博くんとまた違う向井さんの声とか指とかアレが味わえるんだもん」
ペロっと舌を出す妻。セックスにあまり積極的でなくあまり興味もなかった妻とは思えないような変わりようでした。
一日一日過ごし、日が近づくにつれ、緊張と不安と期待が膨らんできました。
木曜日、向井さんから電話があり、うちで夕食をしてから。という話になり、向井さんの家に夕方の5時に行くことになりました。
「いよいよ、あさってだね。なんか緊張してきちゃった」
「俺もだよ」今まで1週間エッチしなくても平気な時もありましたが、回数が増えてからの1週間エッチしないというのは二人にとっては異常に長く感じ、夜ベッドの上でもキスをして思わず抱きそうになると「ダメだよ、せっかく二人で決めたんだから。私も我慢してるんだよ」と、キスしただけで湿ったパンティを触らされ、ますます我慢するのに必死でしたが、何とか土曜の朝を迎える事ができました。
今日、遂に夫婦交換の日を迎えました。
昼食を終え、別々にシャワーを浴び、妻の用意した下着と服を身に着けた。
妻も秘密の下着を身に着け、化粧をして現れた。
「初めて恭子が向井さんのとこに行く日の事を思い出したよ。今日もとてもキレイだよ」
「ありがとう。博くんもいつもよりかっこいいよ。どうなっちゃうんだろうね」
「まぁ、なるようになるさ。とにかく滅多にできない経験なんだ。楽しもうよ」
「そうね。そろそろいきましょうか」
こうして車で向井さんの家に向かいました。
午後5時ちょっと前、向井さん宅に到着。暖かく奥さんが出迎えてくれました。
「お邪魔します。今日はなんだか変な感じですが、どうかよろしくです」
緊張気味に挨拶をすると「ははっ、いつも通にすればいいんだよ。そんなに緊張しなくても」
妻もかしこまって、向井さんと奥さんに挨拶「あの。お願いします」
向井さん夫婦は顔を合わせて笑い「もう、そんなに緊張されたら私の方も緊張してきますわ。ささっ、まずは夕食にしましょうよ。今日のために腕を振るったんですから」
テーブルには美味しそうな料理が並んでいました。
「わぁ、美味そう・・」「ほんと、私はこんな手を込んだ料理できないかも」
さっきの緊張はどこへやら、美味しそうな料理を前にはしゃいでいました。
「さぁ、座って。まずは乾杯をしよう」
向井さん夫妻は向かい合って座りました。
そう、もう夫婦交換は始まっていたんです。俺は奥さんの隣に、妻は向井さんの隣に座り、それぞれビールをコップに注いでもらいました。
改めて隣にいる奥さんを見ると、胸は妻より大きくないものの、谷間がちらりと見え、大人のいい香りが漂ってきます。足も細く白くてとても50を過ぎた女性とは思えないほど、
キレイでした。
妻も俺の視線を気にしながらも向井さんに身体を寄せてビールを注いでいます。
「では、私たち夫婦と博之くん夫婦の幸せを願って。乾杯」
みな乾杯と声をだしてグラスを合わせました。
奥さんはまめに俺の取り皿に料理を分けてくれて、妻は負けじと向井さんに料理を取り分け、向井さんは満足そうに。俺は奥さんの大人の魅力に緊張しながら食事をしていました。
気になる妻の視線。妻の行動。魅力的な奥さんの指、胸の谷間・・すでに行為が始まっているような、そんな興奮を覚えながら時は進んでいきました。
空になった俺のコップに奥さんがビールを注ごうとすると「博くん。あんまり飲んだら眠くなっちゃうよ」
デレデレしている俺の態度に嫉妬した妻はテーブルの下でバレないように足をコツンと蹴ってきました。
「そ、そうだね。奥さん、俺はあとはお茶にします」
妻が膨れてるのもありましたが、これからが楽しみ。妻の言う通り眠くなりそうだったので従いました。
「そう。残念ね・・」と、奥さんはビールをテーブルに置くと、その手を俺の太ももに乗せ撫でてきました。
こんな事をする奥さんとは想像もしてなかったので驚きと共に股間は熱くなりそうでした。
そんなドキドキの食事も終わり、コーヒーを飲む4人。
そろそろかなって思っていると、向井さんが察したように「博之くん。奥さん、そろそろ・・どうかな?」
俺たちは無言で頷きまいた。
「上の部屋に用意してあるんだ。二人とも。いいね?」
もう一度確認してくる向井さんにここまで来て異存もなく、「はい」と答えました。
向井さんは妻の腰に手を回し、奥さんは俺の腕を組んできました。
緊張する俺達夫婦をリードしてくる向井さん夫婦に着いていき、部屋に入りました。
そこは元々もう独立した2人の息子さんが使用していた部屋で、10畳ほどの部屋の真ん中にお互いが干渉できないようにと、カーテンで仕切りがされていました。
「まさか息子たちのために付けたこのカーテンがこんな形で役に立つとはね。いやはや、人生とは本当に何があるかわからないもんだね」
目の前にひと組の布団。そしてカーテンの向こう側にもうひと組の布団が敷かれてしました。