畑上自己満ラジオ＠ 一回目-1
畑「ついに、ついに始まりました！」
上「そうっすよ。僕らの番組がついにスタートっす」
畑「……誰？」
上「いやいや。これから一緒にやっていく相方っすよ！もう、打ち合わせとかで何回も顔を会わせてるっすよ！！」
畑「あー、そういえば。私、畑由紀がメインパーソナリティを勤めるこの番組を面白い番組にするためにスタッフのみんなで打ち合わせした時に、隅っこの方に居た気がする」
上「結構、発言してたと思うんっすけど……」
畑「まぁ、少なくとも新番組なんだし、リスナーの方々に自己紹介しましょうか？」
上「そうっすね。そうしましょう」
畑「じゃあ、私からいくね」
上「お願いするっす」
畑「みなさん、自己満は！ ポリメイトアクト所属の畑由紀(はた ゆき)です。平成元年、2月11日生まれのO型、星座は水瓶。俳優業を中心に仕事させてもらってます。好きな男性のタイプは、美味しいものをたくさん食べさせてくれる人です」
上「美味しいものをたくさんって、食べものくれる人なら誰でもいいんすか？」
畑「食べものに勝るものなし！」
上「そんなに食べるのが好きなのに、由紀さんはどちらかといえば痩せてるっすよね」
畑「もともとあんまり太らない体質なのに、最近は強制ダイエットの時期があったからね」
上「強制ダイエットって、そういう企画だったんすか？」
畑「……世の中って世知辛いよね」
上「由紀さんが遠い目をしてるっす。あんまり触れないほうが良さそうっす……」
畑「じゃあ、次はアンタがやりなさいよ」
上「はいっす。リスナーの皆様。初めまして、自己満はっす。自分は、上辰彦(うえ たつひこ)っす。年は20歳、由紀さんと同じくポリメイトアクト所属っす。自分は、顔出しの役者はあまりしてなくて、基本は声優業を中心に仕事してるっす」
畑「アンタ、声優さんだったんだ」
上「そうっす、まだ駆け出しなんすけど」
畑「さて、自己紹介も済んだ事だし、タイトルコール行くわよ」
上「了解っす！」
畑「畑上！」
上「自己満ラジオ」
畑「アット」
上「マーーーーク！！」
畑「この番組のパーソナリティーを勤めますのは、麗しき乙女の畑由紀と」
上「パーソナリティー見習いの上辰彦っす」
畑「行き当たりばったりのおしゃべりだけで進めていきますよ〜」
上「行き当たりばったりって、ぶっちゃけちゃうんすね」
畑「ぶっちゃけちゃったほうが楽だからね。じゃあ、いったんCMいくわよ」
上「この番組は素人投稿小説サイトpipi`s world と、温かい読者の皆様の提供でお送りするっす」
畑「改めてまして、自己満は。畑由紀です」
上「自己満は、上辰彦です」
畑「アンタさ、さっき私のことを由紀さんって呼んでたけどさ」
上「はい。そうっすね」
畑「年下でなおかつ後輩に下の名前で呼ばれる筋合いがないんだけど(怒)」
上「いや、デレクターさんも作家さんも、プロデューサーさんも由紀ちゃんって呼んでたんで、それが当たり前になっちゃってたっす。すんません」
畑「スタッフのみんなとはデビューの頃から知り合いだからいいの」
上「じゃあ、なんてお呼びしたらいいっすか？」
畑「由紀様か、由紀お姉様」
上「敬称が変わっただけで、下の名前で呼んでることにはかわりないっすよ！！」
畑「じゃあ、ゴッドかエンペラー」
上「神か皇帝って、どんだけ上の存在なんすか！」
畑「もう、うっさいわね。じゃあ、由紀様でいいわよ」
上「了解っす。由紀様！」
畑「いいわ。すごくいい」
上「悦に入ってるとこ申し訳ないんすけど」
畑「なによ」
上「自分も名前で呼んで欲しいっす」
畑「アンタ名前なんだっけ？」
上「さっき自己紹介したばっかりなんすけど……。上辰彦っす」
畑「覚えにくいから、アンタでよくない？」
上「よくないっす! せめて、やっぱ領収書貰うときは上様なの？ とか、自分でいうのも何っすけど、ベタないじりとかがあってしかるべきかと思うっす」
畑「じゃあ、アンタの呼び方を決める企画をしましょうか？」
上「ぜひお願いするっす！」
畑「ではコーナータイトル！ 上辰彦の自分こう呼んで欲しいっす」
上「そのまんまっすね」
畑「アンタには、制限時間一分であることにチャレンジしてもらうわ。そのチャレンジに見事成功すれば、アンタの呼び方が徐々にいい方向に変わりますが！ 失敗すれば、生きているのが辛くなるほどの呼び方に変わるから。頑張ってください」
上「生きているのが辛くなるほどって、まじっすか！」
畑「例えば、ニセフトコロコメツキダマシとか」
上「なんか、虫ぽい名前っすけど具体的に見たことないからツッコミようがないっす！」
畑「黙れ、ニセフトコロコメツキダマシ」
上「チャレンジ失敗してないのに、もう呼び方が変わってるっす!」
畑「さっさと始めるわよ」
上「はいっす」