告白-4
さらに、日曜日向井さんが妻を誘った事を月曜日に聞いたこと。火曜日、行くなと言う機会もあった俺はそのまま抱かれる事を望んだ事も話しました。
妻が離婚を覚悟してまで会いに行った事は知らず、今日、向井さんから話を聞いて改めて興奮した事。
今度は妻が愛想を尽かして離婚すると言っても仕方ないと思いながらも話しました。
「なんだ、知ってたんだ・・知ってて知らないふりしてたの?」
「あぁ、まさかお前がここまで考えてるとは思わなかったからな」
「だから怒ってないんだ・・それはわかったよ。でも、また私が向井さんに誘われたらどうするの?黙って見送るの?ずっとそれを続けて我慢するの?無理だよ。そんなの・・」
また落ち込む妻。
これは最後まで話をするべきだと思いました。しかもこれ以上ない機会。
「今日、向井さんと話をしたんだけど、向井さんも恭子の身体を忘れられないって言ってたよ」
「ほら・・ね」少し嬉しそうな妻。
「それで向井さんから提案されたんだ。それに俺の望みでもある事なんだ。
お前が向井さんに抱かれてる姿を生で観たいんだ」
さすがにビックリした様子「えぇぇっ?本気でいってるの?」
「本気も本気だよ。それなら黙って会う事ないだろ?」
「それはそうだけど・・」
「ひとつ聞きたいんだ。向井さんにまた・・抱かれたいだろ?」
少し間をおいて「・・・・うん。でも、それは博くんがいいって言ったからだよ?私はもう博くんと別れて向井さんとも二度と会わないつもりで出て行こうと思ったから」
嘘のない妻の言葉に、話を進めます。
「向井さんがね、夫婦交換をしないかって、今日言って来たんだ」
「夫婦交換?なにそれ?」
「つまり、同じ部屋で、恭子は向井さんと。俺は向井さんの奥さんと。それぞれ相手を変えてするんだ」
「そんなのあるの?向井さんと私?それから博くんが奥さんとエッチしちゃうの?」
「あぁ、向井さん夫妻が望んでるみたいなんだ。あとは恭子を説得してくれと頼まれたんだ。どうかな・・?」
下手をすれば間違いなく離婚。その2文字が頭を過りました。
「博くんは奥さんとやってみたいの?」
「それもあるけど、やっぱり恭子が向井さんに抱かれて乱れる姿を生で観たい方が大きいかな?」
「なんで?そんなに興奮するの?直接エッチするのとどっちが興奮するの?」
やはりすぐには理解できない妻は次々と聞いてきます。
「さっきも興奮したよ。でも、それとはまた違うんだ。お前だってそうだろ?俺とのエッチも愛を感じて気持ちいいけど、向井さんのとは違うって」
その後も質問責めでした。向井さんの奥さんは本当に了承してるのか、このまま私と結婚生活を送ってもいいのか。
「俺もお前も向井さんに眠っていた性癖を呼び起こさせられたんだよ。お前だって精神的にいけない関係と思った方が感じるんだろ?」
「そうだけど・・とにかく、もう眠いよ。もう出ていくなんて言わないから、寝てもいい?
明日考えて返事するから」
「うん。わかった。出ていかないって言ってくれただけでも、俺は嬉しいよ。おやすみ。愛してるよ」
「私も、こんな私を愛してくれてありがとう。おやすみ」
こうして数少ない離婚の危機をなんとか乗り越えた夜でした。
つづく。