第5話 さらなる陵辱-9
「おおっ、馬淵さん、やってますなぁ」
粘っこい声とともに、爬虫類顔が現れた。
庭先での盗撮を終えた蛇沼だった。
「きゃぁっ……!何で……」
もう蛇沼とは終わったと思い込んでいた紗希は、慌てて馬淵から離れようとする。
だが、逆に馬淵に尻を引き寄せられ、ますます深く繋がってしまう。
「おお、蛇沼。遅かったじゃねえか。先に始めさせてもらってるぜ。しかし、いい人妻だ。嬲りがいがあるじゃねえか」
「そうでしょ、そうでしょぉ。新婚早々、このスケベな身体を持て余しちゃってるみたいですからねぇ。たっぷりと可愛がってやりましょうよ」
世間話をするように言葉を交わす二人の中年男。
しかし、新妻にとって、それはおぞましいことこの上ない会話だった。
「今日で……終わりじゃ、ないんですか……?」
「そんなわけないじゃないですかぁ。これ、何だか分かりますかぁ?」
蛇沼が紗希の目の前にビデオカメラを差し出した。
液晶画面には二人の男女が映っていた。
男に腰を抱き寄せられ、背伸びをしてキスをしている新妻。
「イヒヒッ……奥さぁん、ずいぶんと熱いキスをしてますねぇ」
「ち、違います。それは、さっき、無理やりに……」
遠目に撮られたそれは、新妻が望んでしている浮気の現場のように映っていた。
「旦那がこれを見たらどう思いますかねぇ」
「卑怯者っ……!」
「オラッ!こっちはまだ終わってねんだぞ」
馬淵が新妻の尻をピシッと打つと、再び腰を打ち込み始めた。