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追憶の欠片
【歴史物 官能小説】

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第一夜-2

「…っ」

目の前に広がる光景に少年は息を呑まずにいられなかった。
そこに描かれたのは地獄絵図。
血の臭いと死の臭いが鼻をつく…。

戦いを止めようとしない男達は、新撰組の証である浅葱色の羽織を羽織っていないせいで、どちらが敵か味方かわからない。潜入捜査の為に表立って新撰組を名乗る訳にもいかなかったのである。
味方を斬ってしまうかもしれない…少年は同士討ちを恐れ、ピンで止められた標本の蝶のようにその場から一歩も動けずにいた。


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