新しいピアス-12
「加奈ごめん。今日は千明の歓迎会なんだ」
そんな俺の言葉に軽く顔を歪める加奈。
色々な噂も聞いているんだろう。
俺は安心させるために
加奈の右手に鍵を置いた。
「一次会で帰ってくるから。俺の部屋で待ってて」
その鍵をギュッと握ると加奈は嬉しそうにして
「待ってるね」
といった。
そんな・・・
加奈の待っている俺の部屋に
帰れなかったのは・・・
お れ ・・・・