〈囚獣・銭森麻里子〉-21
(身体が…私の身体……オカシく……なった……)
肛門を肉棒が貪る様は性器とのソレとは違う刺激で、背徳の感情に満ちた忌むべき行為だった。
手持ち無沙汰な部下達が乳首を弄び、寂しくなった秘豆や秘穴を弄られると、麻里子の身体は素直な反応を見せた。
今すぐ振り払い、逃げ出したい。
だが身体は脱力したように動かず、視線は専務の肉棒から離れない。
肉体が専務達の思うがままになっていく絶望の最中にも、麻里子の筋肉は引き攣り、甘えたような痙攣を見せる。
吊り上がった眉も目もだらし無く垂れ下がり、鋭い眼光は完全に過去の物となっていた。
自分の肉体が性の道具となっていく恐怖に、麻里子は包まれていった。
『やめて欲しいか?オカシくなる前にやめて欲しいのか?』
専務は泣き崩れ始めた麻里子に、子供をあやすような口調で語りかけた。
「ふ…んぐ!!…むぐ!!」
麻里子は何度も頷き、助けて欲しいと縋るような視線を送った。
それ程までに、麻里子は薬物の怖さを知っていたし、また自分が壊れていくのが恐ろしかったのだ。
専務は再びホールギャグを外し、言葉の自由を与えた。
麻里子の唇はブルブルと震え、前歯がカチカチと打ち合っていた。
それは美津紀も初めて見た弱々しい姉の姿だった。
『……じゃあ「許して下さい」ってお願いしろ……』
専務の冷たい目が、既に牙を失った麻里子に向けられた。
専務が麻里子にとる態度は、それは美津紀からすれば姉の敗北した姿でしかなかった。
上司以外、麻里子に高圧的に接する異性は居なかったし、それに対して黙っている姉ではなかった。
いつだって姉は強く、気高く振る舞っていたのに……涙を流し、鼻水を啜る姿でさえ、美津紀には信じられない事だったのだ。
「……ゆ…許して…下さい……」
「ッ…!!!」
涙ながらに呟いた麻里子に、美津紀は打ちのめされた……確かに拘束された姿を見た時、美津紀は姉でさえも助からないと思った……しかし、心の何処かで姉は大逆転を演じ、この男達を叩きのめしてくれると思っていた……弱々しい声で、あの金髪鬼に許しを乞う姿を見る事になろうとは夢にも思わず、ほんの僅かの希望は全て潰えたと思うより他はなかった……。
『……気持ち良いんだよなあ?このままチ〇ポで突かれまくったら、気持ち良過ぎて頭オカシくなるもんなあ?あぁ?』
「うあぁぁ!?…やめてぇ!!お願いやめてえぇ!!!」
「!!!!」
専務は肛門から引き抜いた肉棒を、またも秘穴へと突き立てた。
押し出されるように牝汁がブシュブシュと溢れ、その音は部屋中に響く。
もう麻里子の身体は牝の本能に任せっきりなようだ。