〈囚獣・銭森麻里子〉-17
『……生意気なオマエの事だ……まだ自分の負けは認めちゃいないだろ？』
専務が部下から手渡されたのは、シリコン製の亀頭が両端に作られた長いディルド。
その太さは専務のモノに比べれば細い物だが、それでも普通の男子のモノより一回りは大きい。
これ以上ないくらいにうちひしがれる美津紀の目の前で、その性玩具は麻里子の股間に襲い掛かった。
「あもぉッ!?……あおぉぉぉッ!!!」
専務は、もう充分に濡れてしまった秘穴に挿し込み、その牝汁を丹念に擦り込ませた後、濡れた亀頭部分を引き抜いて肛門へと捩込んだ。
そしてもう一方の亀頭部分を改めて秘穴に突き刺し、一本の性玩具で二つの《穴》を塞いだ。
『美津紀ぃ、コレを見ろ!!どっちが“玩具”か分からねえだろ？』
「…ッ!!!!」
専務は大袈裟な手振りで美津紀を罵倒すると、吊り革の取っ手のように曲がったディルドを掴み、牡と牝の交わりのようなピストン運動を股間に与えた。
「むッ…があッ!!もがあぁぁ!!!」
いくら浣腸や指で解れたといえど、男根に勝る太さの偽男根を捩込まれた肛門は伸びきっているのだ。
ズルズルと潜るようにディルドが入っていくと、怯えきったようにビクビクと尻肉は痙攣し、麻里子は悲鳴をあげる。
しかし、肛門の上の秘肉は涎をダクダクと流し、ディルドを飲み込んでいく。
既に堕ちた秘肉と、必死に遊戯を拒否しようとする肛門の対比は退廃的で、専務もサロトも部下達も、早く肛門も堕落させたい衝動に駆られていた。
『そんなにケツ穴も痛くないんだろ？こうやって擦り込むことで薬が早く回るんだ……』
(い…嫌あぁぁぁぁ!!!)
確かに、初めて異物を肛門に挿入されたのに、激痛と呼べるほどの痛みとは感じてはいない……それどころか、秘穴は作り物の亀頭が生み出す掻きむしるような強い刺激に蕩けはじめ、湯気が立ち登るかと思うほどに熱くなっていく……。
『……なあ、妹と一緒に家畜になれ……朝も夜もイキっぱなしの快感漬けの生活を受け入れろよ？』
専務は、抜け落ちぬように深くディルドを突き刺すと、麻里子のマスクの金具を外し、嵌め込まれていたホールギャグも外した。
数時間ぶりに外界に触れた瞳は、直ぐに憎き金髪鬼を探して上下左右に動いた。
『……なんだ、まだ睨む気力があったか？』
汗で髪はベッタリと額や顔面に張り付き、鼻水はマスクにへばり付いて糸を引いて垂れていた。
焼けた鉄のように紅潮した顔は醜く歪んでいたが、だがそれは、枷が手首や足首に食い込む痛みだけではない。