〈囚獣・銭森麻里子〉-16
『腹筋がガチガチに固まってるじゃないか?気持ち良くって我慢出来なくなってんだろ?……もっと狂わせてやる……』
(い、嫌あッ!!嫌あぁぁぁ!!!)
専務の長くて節くれだつ指に秘穴をまさぐられながら、またも刺激に満ちた液体が肛門を擦り抜け、直腸を満たしていく……もう恥も外聞も無く、麻里子は液体を排泄しようとしたが、グニグニと動く何かが栓をしてそれを許さない……目には見えなくても、それは専務の部下の指なのだと麻里子は理解出来た……。
『浣腸で射つ媚薬ってのは、腸の血管から吸収されるから効きが強いぞ?早く出さないと……頭のイカレた淫乱になっちまうぞ?』
「!!!!」
媚薬の存在を信じていた訳ではなかったが、下半身が熱くなり、感じるはずのない股間が堕落していくのを感じ、麻里子は狼狽えを隠す事も出来なかった。
もちろん、顔は覆われているので見える事はないが、息遣いや漏れた声などでそれは想像がつく。
「……ほがあッ!!もあぁ!!あ"〜〜〜ッ!!!」
(〜〜ッ!!!!)
ブンブンと頭を振り乱して怯えた声で喚く麻里子を、美津紀は絶望の表情で見ていた……もはや身体はピクリとも動かせず、声に為らぬ声を上げているだけの姉……それはウインチで吊り上げられ、生きたまま首を斬られて生皮を剥がれていく家畜の屠殺現場のよう……抵抗一つ叶わず、下劣で非情な遊戯を強要され、姉は健全な思考のままに精神も肉体も蝕まれていく……文乃の輪姦にも勝る残虐な仕打ちに、麻里子は壊されていく……。
『腹の中が焼けるように熱いんだろ?薬が染みていってるんだ……ほぅら……さっきより濡れてきたぞ?』
(嫌ッ!!嫌あぁ!!出させ…てぇぇ!!!)
部下が麻里子の肛門を解すように指を動かすと、その隙間からビュービューと液体が噴き出してきた。
媚薬に怯え、一刻も早く排泄したいのだと抗う麻里子の心の叫びそのものだ。
『どれ……薬がどれくらい効いた…かなぁ?』
「ふ…ふがあぁぁぁッ!!!」
「!!!!」
専務が中指と薬指の二本を使い、秘穴の中を激しく擦りあげると、麻里子は尻の筋肉をビクビクと引き攣らせながら淫水を天井に向けて噴き上げた……その生臭い液体は麻里子の裸体に降り注ぎ、自らを汚していく……少女を喰い物にし、その命すら紙屑程にも思わぬ畜人たる金髪鬼に、麻里子の肉体は降伏した……従姉妹の、親友の、そして妹の仇を討ち、救出しようと果敢にも立ち上がった姉は、その助けを求めていた妹の前で性の歓喜の姿を披露してしまった……。
(や…やめてぇ!!もうやめてぇッ!!!)
『まだまだ出るかあ?ほらほらぁ!!』
あれほど怒気の籠もった喚き声をあげていたのに、今はもう情けない泣き声としか受け取れない悲鳴を繰り返すのみ……何度も噴き出す淫水に身体は塗れ、汗の酸んだ臭いと屈辱的な汚臭に包まれていく……ようやく部下は指を引き抜いたが、肛門は既に遅いとばかりにジョロジョロと垂れ流すだけ……口紅でも引いたように赤く染まった肛門が、不機嫌そうに伸縮を繰り返しているだけだ。