夢と記憶-4
「うっはぁっあぁっあっ」
(コイツ……上手いな)
意識なんか無い筈だし、男相手も初めての筈だが腰の動きが上手い。
ゼインが感じるであろう場所を的確に見つけて攻めてくる。
ただ、決してゼインの肉棒には触れてこない。
スランにとっての最後の砦といった所か?
「うっ」
スランの動きが唐突に止まって、ゼインの中に欲望が注がれた。
「はっ……ハァ…ハァ…」
ぐったりとゼインに倒れ込んだスランは、身体を密着させた状態でまた動き出す。
「はくっうっ」
休憩無しに次々と注がれる液体でゼインの中がいっぱいになる。
「ちょっ……待て……っ待てって、スランっ!!」
ゼインは堪らずスランを引き剥がして、慌てて外に飛び出した。
排泄口に力を入れたままダッシュで離れた岩陰まで逃げる。
そこでやっと力を抜くと、注がれたモノが排泄物と共に逆流して出てきた。
これだから男相手は嫌なのだ……はっきり言って汚い……ちゃんと準備しておけばこんな事にはならないのだが。
しょうがない、自ら乗っかった船だ……責任持って最後まで付き合おう。
ゼインは近くにあった水場で下半身を洗うと、スランの所へ戻った。
スランは疼く身体を持て余し、自身を抱くように丸まっていた。
ゼインは苦笑してスランに近づくと、その背中を撫でてやる。
ゼインに気付いたスランは彼の腕を掴んで引き寄せ、再び乱暴にゼインを貪り始めた。
そうやって、スランが正気に戻るまで何十回……正気に戻っても身体が治まるまで何十回……ゼインは健気にスランに付き合ってやったのだ。