一夜-2
「アハッ!アッアッアンッ!凄い!ちんぽいい!寛人さんもっと、もっと瑞穂を犯してぇ!」
「ああ、もっとやらしい言葉で鳴け!おらっおらっ!」
「ひあっん!駄目ぇ!おまんこ壊れる!壊れちゃうの!」
「壊れちまえよっ!このデカマラで頭もまんこもぶっ壊れちまえ!」
「アアアアアンッ!凄い、凄いぃ!ズンズン来ちゃう!駄目っイく!アッアッ!寛人さん私イッちゃう!」
「はははっ!もうかよ!いいぜ、イけよ!雌豚みてぇにひーひー鳴いてイけ!」
康平のちんぽよりも、寛人さんのちんぽが良いと言葉でも認めてしまってから…私はもう全てを放棄した。
そうなるととても楽になって、ただ今を楽しむことに没頭した。
「イく!イくぅぅううっ!」
身体を震わせて絶頂を迎える。何度、これを繰り返した?
そしてこれから何度繰り返す?
尽きることのない寛人さんの精力に翻弄されっぱなしの私。それでも求めてしまう私の子宮。
あれから全ての射精は私の膣内で注がれた。
膣内でうち震える寛人さんのそれは甘い痺れとなって私の脳髄をとろかす。
「おら出すぞ!瑞穂!」
「きてっ!いっぱいきて!せぇしちょうだい!寛人さんのせぇし膣内にいっぱいちょうだい!」
「子供できちまうぞ!?いいのか!?」
「いいの!赤ちゃんできてもいいから!寛人さんの赤ちゃんできてもいいから!一人でも育てるから射精して!」
イカれてる、とは思わなかった。
その時の私の気持ちは本当にそう思ってしまっていたから。何よりも快楽が優先していたから。
「あっイく!あーっ!」
「んぅ!射精して!アッアッ私も、私もぉ!」
膣内が収縮して彼の男根に射精を促す。
既に膣口から大量の愛液と精子が溢れだしていてひどいことになってる。
私の上でぐったりとなった寛人さんの頭部に手をのせて撫でる。
「お疲れ様」と、小さく囁いて、彼の体温を感じながら私も微睡む。
康平の顔がチラッと脳裏に浮かぶも、今の私には何の意味も無かった…。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
一時間ほどの仮眠の後、やはり微睡みの中で秘裂に性的刺激が入り私は起こされた。
既にそれは挿入っていて、奥の方でゴツゴツと当たる。
「ん、あんっ、また…?」
「瑞穂を俺のものにしたくてな」
それは、康平との決別を意味する。
でも、もうそれは決まっていたことなのかもしれない。
康平のことを嫌いになったわけじゃない。それ以上に寛人さんに惹かれてしまったのだ。最低な女。肉欲に支配されてたった一晩で本命である男に一切の興味が無くなる。
彼との外食も、デートも、SEXも、全てが過去の思い出となり、その甘酸っぱい記憶の破片はセピア色に褪せた写真のように遥か遠い軌跡となってフェードアウトしていく。
今私の中で存在しているのは寛人さんのみとなっている。
「あっ」
寛人さんのモノがまた私を抉る。
私の膣はもうすっかり彼の形を覚えたらしく、抵抗も違和感も見せない。
「ンッアッア…好き…好きぃ」
好き、大好き。
彼に抱きついて、私は言葉でも身体でも愛情表現を示す。
言わされてるわけではない。言いたいから、伝えたいから、私は寛人さんを受け入れる。
「して、滅茶苦茶にして。寛人さんの、オモチャにして」
本心だった。
私はもう康平のモノじゃない。寛人さんのものなんだと、そう認識するのにそれほど時間は掛からなかった。
「愛してます、寛人さん…私、私を」
そう、どうか私をーー
「あなたの娼婦(オンナ)にしてください」