快楽-1
ずんずんと無遠慮に掻き回されて私の膣から溢れんばかりの蜜がシーツを汚す。
寝室に移動してからもずっと先輩を味わっていた。
途中先輩も果てて私の胸に沢山精を放ったが、萎れる気配は見せなかった。康平には無い回復力と規格外サイズの性器。
全てにおいて雄として上回っている先輩のそれは逞しく、私の雌の本能を誘発させる。
二度目の射精を終えて、それでも尚、先輩のペニスは剛直を保っていた。
男の象徴であるそれに嫌悪感を抱く女性は多々居る。でも私は違った。男らしさ、野性味、逞しさを感じていた。
精を放った後、先輩は私の眼前にこれ見よがしに持ってきた。太い幹にびくびくと脈打つ血管、私の婬液にまみれて光り、猛々しく奮い起つ男性器に私はうっとりとしていたように思う。
たっぷりと蜜の詰まった花に群がる蜂、或いは夜の街灯に群がる蛾のように、私は先輩の男に吸い寄せられて、自ら口に咥えこんだ。
私の味と彼の味が混じったそれは、ただそれだけで私の脳に甘い痺れを与える。
全く衰えてないと思っていたそれも、やはり少しは硬度を失っていたようで…。それでも私の口内でみるみる力を取り戻していった。
愛しく思ってしまう。テクニックの無さを申し訳なく思ってしまうほどに。
どうして、何があって、私をこうさせたのか。
ただ今は、この肉を逞しい雄を味わっていたかった。
味わう間も私の秘裂は濃厚な蜜をだらしなく垂れ流し、彼の侵入を心待ちにする。
先輩はそんな汚れた私の秘処に舌を這わす。シックスナインなんて話に聞いてはいたけど、康平はしてくれなかった。
先輩の舌は私の婬汁を掬い上げ、じゅるじゅると音を立てながら味わう。恥辱と快楽の渦にまみれて私も先輩のペニスをいやらしくむしゃぶる。
我慢の出来なくなった先輩は同様に我慢の出来なくなった私を荒々しく倒して腰を掴み上げる。
四つん這いの姿勢はお尻の穴まで晒して恥ずかしいとは思うものの、私の秘部は今か今かとひくつきながら待ちわびる。いやらしいよだれが太股を伝い、待てと言われた犬のように情けない吐息を洩らし、尻をくねらせてしまう。
「瑞穂、欲しい?」
先輩に尻を撫でられながら、先輩の囁きが脳をとろかすように響く。
「ほ、欲しい…」
「何が欲しいの?」
あの逞しい私の欲しいモノを思い浮かべるだけで、私の淫らな部分がじゅんと濡れ熱を持つ。
意地悪しないで、お願いと、おねだりをしたくなる。被虐嗜好な私が顔を覗かせる。
いけないと分かっているのに、私の心はマゾヒズムな快感に打ち震える波に抗えない。
強烈な雄の匂いとサディスティックな仕打ちにえもいわれぬ背徳感を感じている。
「先輩の…ください」
懇願してしまった。もうレイプなんて言い訳は出来ない。康平以外の男を求めた私。
私は、先輩に屈服した。
「俺の何が欲しいの?」
それでも私の尻を撫でながら意地悪く言う先輩。我慢の限界はとうに越えている。きっと私の恥部はパクパクとひくひくとあの逞しい肉棒を求めているだろう。
「おちんちん、おちんちんください!」
「誰の?」
「先輩のおちんちん!ください!」
「どこに?」
頭がおかしくなりそうだった。どこまでこの人は私を辱しめる気なのか。
「そんな、言えない」
「ならあげない」
これ以上のお預けは耐えられない。
そんなもの要らない!と、吐き捨てるにはもう遅すぎた。
私はすっかりイカれてしまっていたから。
「おまんこに…」
「聞こえないよ」
「おまんこに、ください…」
「全部繋げて言わないと」
AVの見すぎだ。そう思った。憎らしく思った。憎らしく思っていて尚、私は柔順に先輩の指図を享受した。
「お願い、入れて!先輩のおちんちん、私のおまんこに入れて!」
「了解」の言葉と挿入が同時に行われた。
腰からうなじにかけて強烈な電気が走るような衝撃と共に私は悦びの声が上がる。
「あ…ああ、これ…これぇ…!」
口が閉まらない。半開きの締まりのない口からは涎が溢れる。
散々待たされた後の餌は極上のステーキさながらの味を与える。焦らされて焦らされて、やっとありつけた餌。
もっと、もっと食べたい。食べたいの。
私がそう言うまでもなく、とびっきりの最上級の肉は私の膣内に挿入を繰り返す。
味わっているのは私か、先輩か。
私は経験したこともない潮噴きを何度も味わい、シーツはびしょびしょに濡れた。
私の絶頂は幾度も訪れ、先輩の…鏑木寛人のオンナとして開拓されていった。
私はそれを、心地良いとさえ思ってしまっていた…。