生きる術-10
「お前も行け……チビ」
荒い呼吸をしながら言ったスランに、ゼインはブスッとして答える。
「チビじゃねぇ。ゼインだ」
ゼインは歩きながら集めた大量の枯れ草を地面に広げ、その上にスランを寝かせた。
「手っ取り早くヤルか?」
「ああ?」
ゼインの声は小さく、良く聞き取れ無かったスランは少しゼインに顔を向ける。
「俺は元奴隷だから男相手でもデキるっつってんの」
ゼインにはただのコンプレックスだが、可愛い容姿に可愛い身長……店に並べば高値で売れたもんだ。
「……冗談だろ?」
「冗談で自分の身体を差し出すかっての……ま……死にたいなら別だけど?」
言葉の最後でゼインはスランの股間をそろりと撫で上げる。
「あっ……?!」
意志と関係なくスランの腰が跳ね上がった。
触られた所に血液が集中的に流れ込み、激しく脈打つ。
「くぅ」
スランは何とか耐えようと歯を喰いしばって喉を反らした。
「うわ……良い顔するなぁ……ノンケでもぞくぞくする」
「うる…せ……やめろ」
頭じゃ嫌がってるのに身体が言う事を効かず、スランは口だけで抵抗を示す。
「ザルスの樹液は生殖器に貯まる。だったら出来るだけ早く吐き出した方が後遺症が無い。間違っても耐えようなんて思うなよ?精神崩壊で狂うぞ」
「ぐ……」
何人もの奴隷仲間がこれで壊れていくのを見てきたゼインが言うのだから事実だ。
「安心しろ、ノーマル野郎に挿れたりしねぇから……今日はウケに徹してやるよ」
ゼインはそう言ってスランの服を脱がしていく。
「ぅ……は……」
布が擦れるだけで甘い疼きが身体中を走る……確かにこれは耐えれるレベルじゃない。
「奴隷イチのテク……たっぷりと味わえ」
はだけたスランの胸元にゼインの手が滑り込み、脇腹をなぞった。