ピアス-3
ホテルに入ると女は自分でトップスを脱いで
ブラを外す。
無理やり脱がせた時の加奈の「いや」という声がこだまする。
「んあぁぁ・・よし・・おかくん・・・すごぃ」
乳首を弄べばあんなに加奈に呼んで欲しかった「吉岡くん」というフレーズを
この女は簡単に口にする。
「ぁぁ・・いいよぉ。んぁ。もっと。もっと・・・」
最後まで泣いて俺を拒絶した加奈とは違って
この女は俺を求め続ける。
少し乱暴に下着を引き抜いて
すでに濡れているこの女の中に指を入れる。
指でかき回すたびに
卑猥な音が耳につく。
腰を無理やり引き寄せて
前戯もそこそこに女の中にねじ込んだ。
相手の反応を気にしないで
自分の快楽のためだけに腰を振る。
加奈を忘れるためにこの女を抱いているのに
1つ1つが加奈とのサイテーなSEXを思い出させる。
「ふぁぁぁ・・・ぁ・・・んぁっっ」
滴る汗を拭うこともせずに律動を早める。
女の手が俺の背中に周り
力を入れたとたん嫌悪感が胸をつく。
「よしおかく・・・ん。いいっ。イっちゃう・・」
俺の中でエクスタシーに震える女を見て
あぁ・・
加奈をイかせてやれなかったな。
と冷めた頭でぼんやりと女を見つめていた。