ピアス-2
疲れた心と、疲れた身体に酒が回る。
つかれた思考に入り込んできたのは
いつの間にか一緒に飲んでいた女だった。
多分・・・同じ大学なのはわかる。
一緒に飲んでいる義春の彼女の友達だとかなんとか言ってたな。
名前は忘れた。
いいカラダをしてる。
俺の腕に胸を擦り付けている。
パンツが見えるそ。というぐらいのミニから出た足は
俺の足に絡みついてくる。
そっと肩を抱けば
更にカラダを寄せる。
なんだ・・・
この女、その気なんじゃん。
肩を抱いていた手を
ゆっくりと下におろして
お尻をなでつけた。
「抜けよっか」
真っ赤な唇から小さな声で放たれたその声は
俺の酔った脳内に浸透した。
加奈じゃなくてもいいじゃん。
俺が心のオレに負けた瞬間だった。