第4話 陵辱の始まり(後編)-7
裕一の妻としての貞節を守ろうと、必死に理性を働かせようとしても、身体が言うことを聞かないのだ。
下腹部から痺れるような快感が込み上げ、はしたない声と共に、腰が揺れてしまった。
辱められ、貞操を蹂躙されているというのに、新妻の肉体は淫らな女の反応を示してしまうのだった。
経験の少ない新妻には、女を知り尽くした中年男では相手が悪かった。
ましてや、欲求不満を抱えた身体では、言うことを聞くはずがなかった。
(ゴメンナサイ、裕一さん……)
紗希は、心の中で夫に詫びることしかできなかった。
「さあて、では奥さんの下のお口を味わってみましょうかねぇ」
紗希の両脚を押し広げ、蛇沼が体を入れてくる。
「上のお口はいまいちだったけど、こっちの方はどうかなぁ」
散々、新妻の口を嬲っておきながら、好き勝手なことを言う蛇沼。
剛毛を掻き分けるように伸びた陰茎が、弛んだ下腹を押し退けるように反り返っていた。
「ほおら、奥さん、入れちゃいますよぉ」
手でソレを掴み、狙いを定めるように、押し下げる。
透明な粘液が滲む亀頭が新妻の秘部に触れた。
「いやッ……入れないで……」
貞操を犯されるという状況に、本能的に恐怖を感じた新妻は、哀願の声を震わせた。
しかし、大きく開いた傘は、紗希の訴えを無視して、秘肉を歪ませながら新妻の中に押し入っていく。
すっかり発情している新妻の性器は、本人の気持ちなどお構い無しに亀頭をヌルヌルと飲み込んでしまう。
いつも夫を受け入れるときと同じ体勢で、新妻の肉体は男を受け入れてしまうのだった。
「うほぉ、簡単に入っちゃいましたねぇ。あぁ〜蕩けそうだぁ」
「あっ……いや……うんんっ」
蛇沼の下で紗希は苦悶の表情を浮かべ、仰け反った。